【コードバン】イベントで人気だった2つのアイテム!【ハイシャイン】

先日 07.31(土)に開催した、
革靴に関するお悩みを解決するためのシューケア講習会イベント

「RTP(=R&D Teaching Program)」

当日は「M.MOWBRAY」をはじめ、いろいろな製品が使い放題ということから、
ちょっと珍しいアイテムの使用感・仕上がりを体験していただけました


その中でも、特に人気だったのがこちらの2アイテム。

画像左)シルキーレザーグローブ|税込3,080円
画像右)SANOHATA BRUSH × M.MOWBRAY 馬たてがみ|税込 4,950円


どちらも「コードバンケア」、「ハイシャイン」を行う際に使用する仕上げ用のアイテムです。
当日は、

「馬毛、豚毛、山羊毛は知ってるけど、馬たてがみの存在は知らなかった」
「(イベントで)使ってみて、コードバン用にすごく重宝することが分かった」

などの理由から気に入ってくださる方が多く、大人気でした。

今回のブログでは、そんなお客様に大人気の2つのアイテムを深堀りしていきます!


シルキーレザーグローブ



「シルキーレザーグローブ」は、クリームを塗り、ブラシを掛けた後に使用するアイテム。

グローブタイプゆえ、手の面積をまるごと使用できるため、
クロス(布)を指に巻いて乾拭きするよりも、早く仕上げることができます。

短靴はもちろん、ブーツ、バッグやライダースジャケットなど面積の広いアイテムも楽にお手入れができます。


イベントで人気だったのはなんといってもその「使い心地」。

一般的な乾拭き用のグローブとは異なり、「シルキーレザーグローブ」は

○ ボア面(白い部分)
○ 山羊のスエード面(黒、茶の部分)


2面使い

両面のそれぞれに肉厚な生地を使用しているため、
乾拭きをしているときの感触も心地よいものがあります。

もちろん、仕上がりも申し分ナシ。
「ボア面→スエード面」の順に乾拭きを行うことで、

○ 革表面に残ってしまった余分なクリーム
○ ブラッシング跡


をしっかりと除去できます。
当日は、特にブラッシング跡の残りやすい「コードバン」に人気のアイテムでした。

馬たてがみブラシ


「馬たてがみ」のブラシは、柔らかさが特徴。

通常の「馬毛」は馬の尾毛を採用していますが、
「馬たてがみ」はそんな尾毛よりもさらに柔らかく、「ハイシャイン」の仕上げなどに適している一本です。


中でもおすすめの使い方が、
「コードバンの光沢感をワンランクアップさせたいとき」に使う方法。

先ほどの「シルキーレザーグローブ」と組み合わせ、

①:ワックスを靴全体に薄塗り
②:「馬たてがみ」でブラッシング
③:「シルキーレザーグローブ」で乾拭き


この3つの工程でケアすることで、
適度にワックスが全体に散り、素材独特の光沢感を引き立たせることができます。

こちらのテクニックは過去にブログでもご紹介しているので、
手順が気になる方はぜひチェックしてみてください。



まとめ


いかがだったでしょうか?

どちらもすこし地味なアイテムではありますが、
いざ使用してみるとその器用さ、「かゆいところに手が届く!」という部分を実感していただけるかと思います。

公式オンラインショップでもご購入いただけますので、
気になった方はぜひチェックしてみてください!

コードバンケア、さらに仕上がるプラスワン

先月リニューアルして、発売が開始した新アイテム

「M.MOWBRAY ハイシャインワックス 」

○ 鏡面が仕上がるまでの速度
○ 鏡面の仕上がり


などが従来品と比べて大幅にパワーアップしています。



そんなハイシャインワックスですが、鏡面磨き以外にもさまざまな使い道があります。

今回はその一例として、人気の素材「コードバン」のケアに使用し、
全体の光沢感を底上げする方法をご紹介していきます。

用意するアイテム


・M.MOWBRAY ハイシャインワックス(今回は靴に合わせてバーガンディを使用)
・SANOHATA BRUSH × M.MOWBRAY たてがみ
・シルキーレザーグローブ


用意するアイテムはこちらの3つ。

今回は汚れ落としや栄養補給が完了した靴に対して作業を行います。
それでは、さっそく手順を解説していきます。



① ワックスを塗り込む



まずは、ハイシャインワックスを指(または布)で靴全体に塗り込みます。

右の画像(わかりやすいようにブラックを使用しています)
と同じくらいの量のハイシャインワックスを革の表面に乗せ、
つまさきやかかとを中心に、光沢感を増したい部分へと2~3回ずつ重ねます。

ハイシャインワックスは異なる硬度のロウ分を配合してあるので、
光沢感の出やすさ、伸びの良さや塗りやすさを兼ね備えているのが特徴です。

② ブラッシング



次に、たてがみブラシを使用して靴全体をブラッシングします。

すぐに光沢感を出そうと強くブラッシングするのではなく、
画像程度に毛先が多少しなるよう、優しく、かつ時間を掛けてブラシをあてるのがポイントです。



馬のたてがみは、

○ ホコリ落とし用の馬毛ブラシ
○ 仕上げ用の山羊毛ブラシ

この2つの中間ほどの柔らかさ
薄塗りしたワックスを馴染ませながら光沢感を出すにはぴったりな、
絶妙な毛足の長さやタッチが特徴です。

③ 仕上げ



最後に、シルキーレザーグローブを使用して乾拭きを行います。

光沢感のある素材特有の、ブラッシング跡を目立ちづらく仕上げることができます。



シルキーレザーグローブは、

○ クリームなどを拭き取るためのボア面
○ 光沢感を増し、仕上がりをさらに美しくするレザー面

の両面で使用することが可能です。

「ボア面」→「レザー面」の順序で使うことで、
ベタつきを抑えながら表面の光沢感をさらに際立たせることができます。

Before/After


左) ワックスを使用して仕上げたもの
右) クリームのみで仕上げたもの


このように、鏡面とはいかないまでも、コードバン素材の持ち味を生かした、
じんわりとにじみでるような光沢感を出すことができます。

クリームでももちろんツヤは出ますが、
「さらに、けれどすこしだけ光らせたい…!」
なんてときにはもってこいの方法なんです。

時間を掛けず、比較的簡単にできるという利点もあるので、
好みや気分によって、クリーム仕上げとぜひ使い分けてみてください!


<今回のBLOGで使用した商品>

・M.MOWBRAY ハイシャインワックス(今回は靴に合わせてバーガンディを使用)
・SANOHATA BRUSH × M.MOWBRAY 馬たてがみ
・シルキーレザーグローブ

コードバンの革靴の磨き方 (スペシャル編)

一般的なカーフとは一線を画す雰囲気を醸し出す、「革のダイアモンド」とも呼ばれるマテリアル「コードバン」
今回はその魅力を余すことなく引き出すためのお手入れ方法についてです。

日常的なお手入れについてご紹介する「デイリーケア編」

しっかりと保湿・ツヤ出しを行う「スペシャル編」


この2回に分けてご紹介いたしますので、ぜひ前編後編あわせてお付き合い下さい。今回は後編となる「スペシャル編」。



履きこんでいる状態、しばらくお手入れをしてない状態のコードバンを蘇らせる磨き方のご紹介をいたします。


スペシャル編で使うアイテム


靴の発色がかすみ、白っぽくなってしまった印象のコードバンの靴。では、実際に発色を蘇らせていきましょう。

1.ホコリを落とす

まずは前回と同じく、馬毛のブラシ「プロホースブラシ」で靴全体のホコリを落とします。

2.汚れを落とす

次に、革用の水性汚れ落とし「ステインクレンジングウォーター」を「ポリッシングコットン」に染み込ませます。

靴全体をやさしく拭き上げてください。表面の汚れや古いクリームを落とす効果があります。

(画像は、見えやすいようにコットンの製品とは異なる色の布を使用しています)

「コードバンに水分は絶対NGなのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

でもご安心ください。「ステインクレンジングウォーター」は水分を抑えてあるため、シミになるリスクが限りなく低くなっています。

(ただ、念のため目立たないところで試してからご使用ください。)

3.クリームの塗り方

この汚れ落としの作業を2~3回繰り返し、上の画像のように全体的にツヤが無くなったら(くもった印象です)、「コードバンクリームレノベータークリーム」を使用して保湿・補色・ツヤ出しを行います。コードバン専用クリームです。


まず「ポリッシングコットン」にクリームを画像のように少量取り、履きジワや色抜けの気になる部分を中心に塗り込んでいきましょう。


コードバンの水膨れ白っぽい毛羽立ちが気になる場合は、「アビィ・レザースティック」を使用して表面をさすり、ならしていきます。革表面がなめらかになることでツヤ感・質感を蘇らせることになります。

※「レザースティック」は本水牛の角を使用したコードバン用に開発した道具

4.仕上げ

 上の画像のように「レザースティック」の跡が残ってしまう場合、薄くクリームを乗せ直してから、「プロ・ホースブラシ(馬毛)」で円を描くようにブラシをかけて、ツヤ出しを行います。

コードバンは磨き方次第でツヤが強く出やすい素材の分、ブラシで磨いた跡が残りやすい傾向にあるのも事実です。

通常の磨き用のシューズブラシ(豚毛や化繊)よりも、毛が細いので、ブラシ跡が残りにくい「ホースブラシ(馬毛)」をお試しいただくこと。これが綺麗に仕上げるポイントです。

光沢が出るまでブラシをかけたら、仕上げに「グローブクロス」で拭き上げます。

ここでさらに余分なクリーム、ブラシ跡を拭き取ってあげると、

コードバン特有の透明感のある強いツヤが蘇ってくれるはずです。

←Before  After→

色抜け、水膨れや履き皺の毛羽立ちが気になる時に是非お試しください。

動画はこちら

コードバンのお手入れ編

今回のBLOGで使用した商品

プロホースブラシ

ステインクレンジングウォーター

ポリッシングコットン

M.MOWBRAY コードバンクリームレノベーター

アビィ レザースティック

グローブクロス

コードバンの革靴の磨き方 (デイリーケア編)


一般的なカーフとは一線を画す雰囲気を醸し出す、「革のダイアモンド」とも呼ばれるマテリアル「コードバン」
今回はその魅力を余すことなく引き出すためのお手入れ方法についてです。


日常的なお手入れについてご紹介する「デイリーケア編」

しっかりと保湿・ツヤ出しを行う「スペシャル編」


この2回に分けてご紹介いたしますので、ぜひ前編後編あわせてお付き合い下さい。


デイリーケアで使うアイテム



ではさっそく、こちらの少しツヤが落ちてしまったコードバンの靴を綺麗にしていきましょう。



ホコリを落とす

まず、プロ・ホースブラシ(馬毛ブラシ)で靴全体のホコリを落としていきます。


コードバン対応クリームを塗る


M.MOWBRAY プレステージのシリーズより、
クリームナチュラーレ(無色)を使用いたしました。


スムースレザー(一般的な皮革)をはじめ、
今回お手入れするコードバンの他にもブライドルレザー・オイルドレザー等の革靴にも対応しております。幅広い範囲で使える優れものです。

ポリッシングコットン(布)にクリームナチュラーレを少量取り、靴全体に塗布していきます。
(クリームの量が見やすいようにコットンの色を茶色に変えて、お見せしています)

クリームナチュラーレに含まれる油分で浮いてきた汚れを布に吸わせつつ、保革成分を浸透させていきます。


ブラッシング

全体にムラなくクリームを塗布することが出来たら、再びプロ・ホースブラシ(馬毛ブラシ)で円を描くようにブラッシングを行います。

円を描くように…がポイントです!


円を描きながら、ブラシを少しづつ動かし移動させ全体を磨いていきます。クリーム塗った直後には曇りが見られますが、徐々に、コードバン特有の光沢が蘇ってきます。


クロスで磨く

仕上げにグローブクロスで乾拭きをして、お手入れは完了です。

まだ靴が新しい場合、前回磨いてからそんなに履きこんでいない場合は、このお手入れでもしっかりとキレイにすることが出来るはずです。


是非お試しください。

After

今回紹介したお手入れ方法を動画でご覧いただけます。
R&D公式YouTubeチャンネル【コードバンのお手入れ編】▼▼

今回使用した商品

プロホースブラシ

・M.MOWBRAY・プレステージ クリームナチュラーレ

ポリッシングコットン

グローブクロス

M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツはプロのシューファクトリーやシューブランド、靴愛好家の方々から数多くの支持を得ているシューケア(靴手入れ)のトップブランドです。 M.モゥブレィブランドの代表的な商品であるデリケートクリーム、アニリンカーフクリーム、シュークリーム等はイタリアにおける皮革タンナーや靴メーカーの聖地の一つであるトスカーナ州の古いファクトリーで作られています。 製造は大型の機械で大量生産が主流の現代では珍しい、熟練の職人による頑固なまでのハンドメイド的製法を堅持して、欧州の靴クリーム作りの伝統と品質を現代に受け継がれています。また、プロユースで評価が高かった皮革用石鹸、ソール用クリーム、コバ用クリームなどを一般商品化し、さらに日本のファクトリーにて独自製法で開発したステインリムーバーやモールドクリーナーなどをラインナップに加えるなど、品質、伝統、革新をおこなうシューケアブランドとして、M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツは日々進化し続けています。M.モゥブレィプレステージは上質な天然成分を使用したM.モゥブレィの最高級レザークリームブランドです。