前回、前々回と2回に渡って紹介してきた「M.MOWBRAY ハイシャインワックス」の魅力や使い方。
「M.MOWBRAY ハイシャインワックス」は、つま先を光らせる鏡面磨きに使いやすくするため、従来品の「M.MOWBRAY ハイシャインポリッシュ」を改良して作られました。
今回は、前回のハイシャインワックスの使い方の応用編。
鏡面磨きを行う上では欠かせない下地(=ベース)作り。
その下地の定着力、そして仕上げまでの速さを向上させる、「M.MOWBRAY ハイシャインプライマー」を併用した鏡面磨きの方法を解説いたします!
使用するアイテム
・M.MOWBRAYハイシャインプライマー
・M.MOWBRAYハイシャインワックス
・ポリッシングコットン(又はポリッシングコットン ミニ)
・水
前回同様、今回も通常のケアを終えた後の靴を使用して、鏡面磨きの方法を解説していきます。
(スムースレザーのケアについては、コチラ からご覧いただけます。)
手順1 下地作り
つま先やかかとなど、芯材(靴のシルエットを保持している硬いパーツ)の入っている部分に、
画像程度のハイシャインプライマーを指(又はポリッシングコットン)で塗り込みます。
一度に取る量は少量ですが、伸びと定着力に優れているプライマーは、しっかりと役割を果たします。
指圧をするように、すこしだけ力を強めて押し込むように塗るのがポイント。
「キュッ」と音が鳴ると、しっかり塗り込めてるはずです。
続けて、前回の使用方法でも解説したように、ハイシャインワックスを少量とり、片足ずつ交互に塗り込みます。
上に乗せるワックスの定着を強くするプライマーと、
硬く、毛穴を埋めやすいロウ分を配合しているハイシャインワックス。
2種類を組み合わせて使用することで、下地作りの段階でもしっかりと光沢感が出ます。
手順2 層の塗り重ね
2種類のワックスを使って両足の下地を整えたら、さらにワックスを重ねてツヤを出していきます。
まずはポリッシングコットンを、シワが入らないようにピンと張った状態で指に巻きつけます。
さらに水を布に含ませ、水気を絞って軽く湿らせた状態にします。
その後、ハイシャインワックス→ハイシャインプライマー→ハイシャインワックスの順で、
2種類のワックスを交互に、布へ少量ずつとります。
この状態で、手順1で作った下地に円を描くようにワックスを優しく塗りこみ、毛穴を埋めながら層を重ねます。
ハイシャインプライマーをハイシャインワックスで挟むように布にとることで、
定着力を高めた状態で層を重ねやすく、仕上がりまでの時間を短縮しやすくなります。
また、ハイシャインプライマーには「早く毛穴を埋める」「ワックスの定着力を高める」以外にも、「革に必要以上の負担をかけない」という役割があります。
ハイシャインプライマーと組み合わせて使用することで、さらに鏡面磨きによる革への負担を軽減しやすくなります。
(ハイシャインプライマーの開発秘話、役割に関する記事は コチラ )
前回同様、指に引っかかりを感じる場合は水を一滴垂らして滑りの良さを保ちます。
手順3 仕上げ
両足が好みの光沢感に近づいたら、
クロスを綺麗な面に変え、手順2同様に水に濡らし、ハイシャインワックス単体を少量とります。
つま先に水を一滴垂らし、縦方向に指を手早く動かします。
前回同様、うろこ状の曇りが取れてクロスの拭き跡が目立ちづらくなったら、作業は完了です!
Before/After
硬度があり、毛穴を埋めやすくなったハイシャインワックスに加えて
定着力を高めたプライマーを併用することで、短い時間でしっかりとつま先を光らせることができました。
(左)ハイシャインワックスのみ
(右)ハイシャインワックス+ハイシャインプライマー
どちらも同じ作業時間で仕上げましたが、ハイシャインプライマーを併用した方はより強い光沢感を出すことができました。
もちろん、ハイシャインプライマーを使用することで「ハイシャインそのものが失敗しにくくなる」ため、慣れていない方や初めて挑戦する方でも、併用することをオススメします。
前回、前々回の2回の記事と合わせて、ぜひ参考にしてみてください!
<今回のBLOGで使用した商品>
・M.MOWBRAYハイシャインプライマー
・M.MOWBRAYハイシャインワックス
・ポリッシングコットン(又はポリッシングコットン ミニ)