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知っていますか?菌滅クリーニング


シューケアマイスター店舗より、クリーニングのご紹介です。

中でも昨今ご依頼が増えてきている
「菌滅クリーニング」メニュー。
「菌滅って、具体的に何をやっているの?」というお問い合わせも。

今回は菌滅の作業方法をご紹介していきます!



【菌滅とは?】


菌滅(KINMETSU)とは、専用に調合された液剤を使用し、抗菌・消臭を行うことです。
※「菌滅」は株式会社1Lineの登録商標であり、抗菌加工のことを指します。

靴専用の液剤は「アルコール、塩素、界面活性剤」が入っておらず、革に負担をかけることなく抗菌・消臭ができます。

菌滅の液剤は、光触媒と空気触媒のダブル分解力を採用していますので、外出時は光の力で効果が強く働きます。
 収納時の暗所であっても、消臭力と抗菌力が持続します。

【菌滅+クリーニング】


菌滅クリーニングは、従来の靴クリーニングと、上記の菌滅施工を合わせたシューケアマイスター工房オリジナルメニューです。

靴の表面から水を染み込ませ、皮革製品用の石鹸(サドルソープ)やシャンプー(スエードシャンプー、スニーカーシャンプー)で洗います。

シャンプー後、「菌滅液」を使用しアッパー、靴中、靴底、を作業。
仕上げに革を保湿し、補色と艶出しを行う流れです。

【作業例】


今回作業を行う靴は、クロケット&ジョーンズのダービーシューズ。


表面にワックスが蓄積しカピカピの状態に、加えて中古という事なので靴の中まで
しっかり綺麗に除菌・抗菌したいという事で「菌滅クリーニング」をします。

まずは、通常クリーニングと同じようにサドルソープで洗浄。
洗剤を革に均一に浸透させるために、表面のワックス・クリームの除去をおこないます。




特にこの作業が重要。

中途半端にワックス・クリームが残っていると洗いをかけても中まで水や洗剤が浸透しないので、
「シミができる危険性」や「しっかりと汚れを掻きだせない」といった問題が出てきてしまいます。


画像のように靴全体がマットになるくらいまでクリーナーをかけるように心がけて作業します。


ここからサドルソープで革を洗浄。

通常のクリーニングの場合、
「ステインクレンジングでの洗浄」、「パック」、「サドルソープでの洗浄」を
靴の汚れの状態によって使い分けていますが、
菌滅クリーニングはサドルソープを使用します。


全体的に水を含ませ


全体をサドルソープでゴシゴシと洗います。


洗いが完了したら、ここで菌滅液の登場です。

サドルソープの洗剤を洗い流し、「アッパー」「靴中」「ソール」にスプレーをします。

全体にムラなくかかるように2度に分けてスプレー。

菌滅液には防カビ効果もあるので吹きかけてから乾燥させることで、カビの予防にも繋がります。


全体に菌滅液をかけたら直射日光の当たらない日陰で革が完全に乾くまで乾燥させます。

この時にソールを浮かせて乾かす事でソールが蒸れてカビが発生してしまうのを防ぎます。


最後は、保湿した後に色付きのクリームで仕上げて完了。

菌滅クリーニングは、「長く履いている靴」や「古靴」、「シーズン終わり」などの靴におすすめです。

是非菌滅クリーニングを体験してみてはいかがですか。

M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツはプロのシューファクトリーやシューブランド、靴愛好家の方々から数多くの支持を得ているシューケア(靴手入れ)のトップブランドです。 M.モゥブレィブランドの代表的な商品であるデリケートクリーム、アニリンカーフクリーム、シュークリーム等はイタリアにおける皮革タンナーや靴メーカーの聖地の一つであるトスカーナ州の古いファクトリーで作られています。 製造は大型の機械で大量生産が主流の現代では珍しい、熟練の職人による頑固なまでのハンドメイド的製法を堅持して、欧州の靴クリーム作りの伝統と品質を現代に受け継がれています。また、プロユースで評価が高かった皮革用石鹸、ソール用クリーム、コバ用クリームなどを一般商品化し、さらに日本のファクトリーにて独自製法で開発したステインリムーバーやモールドクリーナーなどをラインナップに加えるなど、品質、伝統、革新をおこなうシューケアブランドとして、M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツは日々進化し続けています。M.モゥブレィプレステージは上質な天然成分を使用したM.モゥブレィの最高級レザークリームブランドです。