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乾燥したパラブーツを生き返らせる 


今日はあいにくの天気で靴選びに悩んだ方も多いのではないでしょうか。

今回は、幅広い方々から人気のフランスを代表する靴ブランド『パラブーツ』のお手入れ事例を紹介します。


写真の靴はM.MOWBRAY認定シューケアマイスタースタッフの私物の靴です


狭いストックでの作業でぶつける事が多く表面に傷が目立ちます。

最近はお手入れの時間もなかなか取れていなかったという事で乾燥して革も固くなっているようです、
発色も悪く、色も白っぽくなってしまっています。

せっかくのいい靴が台無しなのでキレイに復活させていきます。

この乾燥したリスレザーのシャンボードを復活させながら、オススメのお手入れ方法もご紹介していきたいと思います!


まずはブランドタグをマスキングテープで保護します。

パラブーツのタグは緑地に白の糸で作られているので、クリームが付いてしまうと取れなくなってしまいます。

少し手間がかかりますが、マスキングテープを使うのがおすすめです。


次に、汚れ落としで表面の古いクリームや汚れを落とします。
M.MOWBRAY PRESTIGIO ステインクレンジングウォーター

革の表面の汚れやクリームが残ったままだと新しいクリームが均一に入らずシミになる恐れがあるので、乾燥してクリームが残ってい無さそうな状態でもしっかり拭き取ります。


汚れの落ち具合はクロスに付いた汚れを見れば一目瞭然。
クリーナーで汚れを拭き取る回数は3回が目安です。

革の表面が乾燥していても意外と表面にクリームは残っているので、
この作業は必ず怠らずに行ってあげてください。


しっかりとクレンジングの作業を終えたら、
次にデリケートクリームを塗り、革を保湿していきます。


デリケートクリームを下地的に塗り込み、この後、塗る栄養クリームの浸透や表面の発色が良くなり、ムラの無いキレイなツヤが出るようになります。

普段、M.MOWBRAY認定のシューケアマイスター工房で承るクリーニングやプレミアムケアでも同様の作業をおこなっています。

デリケートクリームを塗って馴染ませたら栄養・ツヤだしクリームを塗っていきます。


使用するのは、FAMACO1931サブライムレザークリームです。

栄養豊富なアルガンオイルを配合。最高級靴クリームです。

ビーズワックス、カルナバワックスといった2種類の希少な天然成分もふんだんに使用しており、落ち着きながらも気品の溢れるツヤ感が特徴のクリームです。

パラブーツの持つ落ち着いた雰囲気にピッタリのクリームでお勧めです。

強いツヤ感が欲しい方は
M.MOWBRAY PRESTIGIO クリームナチュラーレ
もお勧めです。


一度に取るクリームの量は片足コーヒー豆ほどの量です。
乾燥しているからと言ってつけすぎはNGです。

一度に大量のクリームを塗ることはシミやムラの発生リスクにつながりますので、やめましょう。

足りなければその都度少しづつ足していくイメージです。


クリーム塗布後は豚毛ブラシで靴全体をしっかりとブラッシングしていきます。しっかり補色することで全体が引き締まった印象になります。


仕上げに紐を通して完成。

紐は純正から紗乃織靴紐に変更しました。
ほどけない・切れない・セルが割れないの三拍子揃った靴紐です。

左 アフター 右 ビフォー



いかがでしたでしょうか?
乾燥して傷んだパラブーツも少しお手入れするだけで全然印象が変わりますね。

今回のお手入れ方法は特に難しい作業は無しでここまで仕上げることができますので、ぜひご自宅でもお試しください。

M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツはプロのシューファクトリーやシューブランド、靴愛好家の方々から数多くの支持を得ているシューケア(靴手入れ)のトップブランドです。 M.モゥブレィブランドの代表的な商品であるデリケートクリーム、アニリンカーフクリーム、シュークリーム等はイタリアにおける皮革タンナーや靴メーカーの聖地の一つであるトスカーナ州の古いファクトリーで作られています。 製造は大型の機械で大量生産が主流の現代では珍しい、熟練の職人による頑固なまでのハンドメイド的製法を堅持して、欧州の靴クリーム作りの伝統と品質を現代に受け継がれています。また、プロユースで評価が高かった皮革用石鹸、ソール用クリーム、コバ用クリームなどを一般商品化し、さらに日本のファクトリーにて独自製法で開発したステインリムーバーやモールドクリーナーなどをラインナップに加えるなど、品質、伝統、革新をおこなうシューケアブランドとして、M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツは日々進化し続けています。M.モゥブレィプレステージは上質な天然成分を使用したM.モゥブレィの最高級レザークリームブランドです。