最近、お問い合わせが急増しているのがコードバン素材のお手入れについてです。
コードバンと言っても一般的なお手入れではなく、色抜けやキズが付いてしまったコードバンのお手入れについてのお問い合わせを多くいただいています。
今日はコードバンの傷隠しの方法についてご紹介していきます!
つま先が深く削れてしまった物
カカトを広い範囲でキズ付けてしまった物
このような状態になってしまったコードバンについては完全にきれいにキズを隠すことは難しい場合が多いのも事実。
しかし、せっかくのコードバンシューズ。
できる限りキズを隠すお手入れの方法についてご紹介していきます!
まずは、ステインリムーバーを使用し汚れ落としおこないます。
※ステインリムーバーの使用方法についてはこちらをご覧ください。
一度汚れを落としでキズ部分の周りに着いた汚れを取り除き、キズの状態をしっかりチェックします。
チェックした後は【アビィ・レザースティック】を使用し、
傷を潰して出来るだけフラットにする作業を施します。
※普段のコードバンのお手入れについてはこちらをご覧ください。
上記の【アビィ・レザースティック】を使用したお手入れでコードバンの表面をフラットにする工程が最後の仕上がりを左右しますので丁寧に作業してあげましょう。
この作業だけでも十分に綺麗になります。
色抜けやコードバンの発色の良さが気になる場合は以下の作業をお試しください。
使用する商品は【ENGLISH GUILD ビーズリッチクリーム】
英国ブランド「ENGLISH GUILD(イングリッシュギルド)」のビーズワックス(蜜蝋)配合の乳化性の靴用クリームです。
磨きこんだ後の重厚感のある仕上がりはドレスシューズなどにおすすめです。
乳化性クリームと併用して補色する事で、抜け感のあるクリアな仕上がりを目指します。
仕上がりがこちら
キズの跡は完全に消すことはできませんが、元のコードバンの発色をよくすることができました。
こちらはカカトがキズついていた方の靴。
コードバンの靴は履き込めば履き込むほど、
エイジングが楽しめる素材の一つです。
ぜひお試しください!
※ご自身での作業にハードルを感じるお客様は下記シューケアマイスター各店舗までお問い合わせください。