靴磨き人気を支える「鏡面磨き(=ハイシャイン)」。
・ロウ分の塊であるワックス
・水
を使い、つま先が鏡のようにぴかぴかと光ることから呼ばれるこの磨き方。
じっくりと時間をかけて作業できることから、
「鏡面磨きにチャレンジしたい!」という方も増え、
我々も日々多くのお問い合わせをいただいています。
そんな、華やかさのある「鏡面磨き」ですが、
定期的にリセットし、汚れ同様ワックスを落としてあげる必要があります。
今回のブログでは、
・鏡面磨きのワックスを落とす理由
・鏡面磨きのワックスの落とし方、おすすめのアイテム
について解説していきます。
ワックスを落とす理由
定期的にワックスを落とすのをおすすめしている理由は、「皮革を長持ちさせる」ためです。
< ロウ分 > のかたまりであるワックスは、水を弾きやすい性質を持ちます。
これには靴を水から守ってくれるメリットもあります。
しかし、落とさないまま、放置したままでいると、
このワックスの層がお手入れの効果を下げてしまうこともあるんです。
スムースレザー(表革)のお手入れに欠かせない、
栄養補給の役割を持つ< 乳化性クリーム >は
○水
○油脂
が主な成分。
ワックスの層が残ったままだと、このクリームの浸透を妨げる原因になってしまうのです。
ですので、クリームの栄養分を皮革に与えるためにも、
鏡面磨きをリセット=ワックスを落とすことが必要なのです。
鏡面磨きを手早く落とす方法
そんな鏡面磨きですが、「クリームと違って簡単に落とせない」というお声も多くいただきます。
確かに、景色を反射するくらいまで光るよう重ね続けたワックスは、
通常の水性クリーナーでは落としづらいかもしれません。
そこで、おすすめなのが専用アイテムである、「M.MOWBRAY ワックスクリーナー」。
ロウ分のかたまりであるワックスでも、2,3回さっと拭くだけで落とせます。
ワックスクリーナーの使い方
「M.MOWBRAY リムーバークロス」に、「ワックスクリーナー」を画像程度の量とります。
指先がすこし湿るくらいの量をとれば大丈夫です。
鏡面磨きを施しているところに布を当て、優しく撫でるように指を動かします。
「ワックスクリーナー」の成分でロウ分を溶かしながら、古いワックスを落とします。
1回で落ちない場合は、布の面をきれいな部分に変え、2,3回ほど繰り返します。
Before/After
画像のように、毛穴を埋めていたワックスを除去し、
皮革本来のざらっとした毛穴の表情が見えるようになりました。
この状態で放置してしまうと、革表面の乾燥が進んでしまうので、
通常のお手入れを行っていただくのがおすすめです。
大切な一足を長く、キレイに履くためにも、ワックス層を定期的に除去するのは欠かせません。
「ワックスクリーナー」であれば簡単に鏡面をリセットできるので、気になった方はぜひお試しください!