靴ろぎの時間 Vol.1 ステインリムーバー


「実は水性クリーナーでないと本当のお手入れはできない」と言っても過言ではない。革靴の汚れ落し(靴用クリーナー)はどのような目的、効果があるのでしょうか!?


英国から届いた時は、さすがにびっくり!


昔の話ですが、イギリスからメーカー担当者が来日した時のこと。「日本ではなぜステインリムーバーを販売していないんだ!?」という疑問を投げかけられた。「ツヤ出しのロウが配合されていて、汚れも落ちるので、日本では中性クリーナーが一般的です・・。」苦しい説明をしたが、頑固な英国人は「これは靴クリーム、クリーナーは水性タイプが一番」とばっさり!


革靴の「汚れ」とは、泥やほこりだけではなく、皮革に残っている古いクリームやワックス、革靴に入り込んだ汗(塩分)も含めた「汚れ」である。そこで必要になってくるのが、水性クリーナー「M.モゥブレィ・ステインリムーバー」なのです。

使ってさらに驚いたその洗浄力と優しさ!


ステインリムーバーの第一印象「ビンはカッコ良いけど、革にはあまり良くなさそうだなぁ。」でも使ってみると、そのイメージが一掃。洗浄力が高いのに革にダメージが無い!むしろ良い感じになっている。

M.モゥブレィ・ステインリムーバーは、その後日本の工場で改良が重ねられよりマイルドで使いやすく
なった。軽く拭くだけで水分がしみ込んで、古いクリームを浮き立たせる。浮いてきた汚れ、塩分等を洗浄成分がしっかりとキャッチ。通気性、靴クリームの浸透性も向上。靴みがきには欠かせない存在だと気づいた瞬間から、このクリーナーの虜になってしまった。

M.MOWBRAY ステインリムーバーの使い方


いちばん大切なポイントは、ステインリムーバーを「一度に取る量を控えめにする」という点です。

汚れをしっかり落とそうとするあまり、つい多く液量を取ってしまう方も居るかもしれません。しかし、あまりに多くの量を取り、革に塗ってしまうとそれだけ多くの量が染み込んでしまいます



一度拭いただけでほとんどの汚れを落とし切ることは難しいです。
そのため、一度あたりに取る量は、

「指が湿る程度」
「5円玉くらい」

にとどめるのがオススメ。
多少時間はかかってしまいますが、少量ずつ、複数回に分けて靴全体を拭き上げることで、より安全に靴の汚れ落としをできます。


また、ステインリムーバーを取った後に「水分量を調節する」のもオススメです。

「指の腹」や「別のきれいなクロス(布)」を使い、絞るように水分量を抑えることで、革への染み込みや過度な浸透を防ぎやすくなります。

シミになりづらい場所から試す


2つ目のポイントは「シミになりづらい場所から試す」こと。

革靴には靴の形を保つための「芯材」と呼ばれるパーツが入っています。
この「芯材」は、主に「カカト」や「つま先」といった部分に入っていることが多く、他の「甲」をはじめとする場所に比べて、すこしだけ液体が染み込みにくくなっています。

そのため、まずはこれらの部分にステインリムーバーを使いテストをおこなうことで、シミになってしまうリスクを防ぎやすくなります。
特に「カカト」の内側は比較的目立ちづらい部分なので、染み込み具合をテストをするのにもオススメです。


「ステインリムーバーが染み込みすぎて色が変わるのが怖い」
「一度汚れの落ち具合や、革の変化を確認したい」

という場合は、べろ(=シュータン)部分でお試しいただくのもオススメです。


③ 強くこすり過ぎない

最後のポイントは「強くこすり過ぎない」こと。


手早く汚れを落とそうと、力を入れて革をこすってしまうと、表面を荒らして傷めてしまう原因になります。特に画像のように色の薄い状態の革であれば、黒ずみが残ってしまったり、局所的に質感が変化してしまう可能性も…。


すこし頑固な汚れや、古いクリームが多く残っているような場合こそ、

・力を入れず、撫でるようにやさしく拭き取る
・1~2度で落ちない場合は、複数回に分けながら時間を掛けて作業する

を意識して汚れ落としをおこなうことが重要です。

適量をまとめて取るのにピッタリなアイテム



その名の通り「ステインリムーバー」に「ポンプ」のヘッドがついたアイテム。
一見そのメリットは感じづらいですが、

「1プッシュで適量が取れる」
「ボトルを傾けることなく、布を巻いている手を動かすだけで済む」

と、一度使うと手放せなくなってしまう魅力が詰まっているんです。

・お休みのときに沢山の靴をまとめて磨く
・久しぶりに出した靴の汚れをしっかりと落としたい
・古靴を買って念入りにクリーナーを掛けたい

なんてタイミングにはピッタリのアイテムなんです!

気になった方は、

① 一度に取る量を控えめにする
② シミになりづらい場所から試す

③ 強くこすり過ぎない

の3つのポイントを抑えて、一緒にお試しくださいませ!



M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツはプロのシューファクトリーやシューブランド、靴愛好家の方々から数多くの支持を得ているシューケア(靴手入れ)のトップブランドです。 M.モゥブレィブランドの代表的な商品であるデリケートクリーム、アニリンカーフクリーム、シュークリーム等はイタリアにおける皮革タンナーや靴メーカーの聖地の一つであるトスカーナ州の古いファクトリーで作られています。 製造は大型の機械で大量生産が主流の現代では珍しい、熟練の職人による頑固なまでのハンドメイド的製法を堅持して、欧州の靴クリーム作りの伝統と品質を現代に受け継がれています。また、プロユースで評価が高かった皮革用石鹸、ソール用クリーム、コバ用クリームなどを一般商品化し、さらに日本のファクトリーにて独自製法で開発したステインリムーバーやモールドクリーナーなどをラインナップに加えるなど、品質、伝統、革新をおこなうシューケアブランドとして、M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツは日々進化し続けています。M.モゥブレィプレステージは上質な天然成分を使用したM.モゥブレィの最高級レザークリームブランドです。