鎌倉、室町時代の伝統の技「瀬戸焼」
M. モゥブレィ×「瀬戸焼」の職人技が光る逸品。
ハイシャイン( 鏡面) の作業でも使われるハンドラップを日本の伝統工芸とコラボしました。
瀬戸焼とは愛知県瀬戸市を中心に生産される陶磁器の一種で、その起源は奈良時代にまで遡ると言われており、日本を代表する陶磁器の一つです。日本の六古窯(ろっこよう)の一つに数えられております。六古窯とは、古代から続く六つの主要な窯のことで、多くの名陶工がこの地で生まれました。
瀬戸の鉱脈から採掘される粘土質は世界一の品質を誇り、陶磁器を作るうえで貴重な地域資源として世界の陶産地から高い評価を得ています。また、瀬戸焼は、鎌倉・室町時代では唯一、釉薬(ゆうやく)を施した製品が焼かれ、貴族や皇族の間で始まった茶文化の礎として大きく貢献しました。
その後も脈々と伝統と革新を繰り返しながら、明治時代後期からは欧米に輸出され「せともの」という名称は陶磁器製品の総称と呼ばれるようになりました。
SDGs の観点から土を採掘し供給する一方で、緑豊かな自然環境の保全のため、採掘終了後には公共工事等で発生する残土を搬入し、植林や種子の吹付け等を行い、元の山林に復元する事業にも力を注いでいます。
伝統的技法
瀬戸焼に使われる釉薬は、灰釉(かいゆう)と呼ばれ、灰を含んだ釉薬が高熱で熱せられると化学変化を起こし美しいガラス層を作り出します。透明度が高く、焼成の際に釉薬にヒビが入ること(貫入と呼びます)で独特な質感をもたらします。
瀬戸焼きはこの灰釉を古くから使用し、発展させてきました。中でも織部(おりべ)と古瀬戸(こせと)が有名です。
鉱脈から採掘される世界トップクラスの品質
今回のハンドラップでは五斗蒔土(ごとまきど)と貫入土(かんにゅうど)のブレンドで作成しました。五斗蒔土(ごとまきど)は粒子が粗く、焼いたときの風合いが特徴です。貫入土(かんにゅうど)は粒子が細く、締りがよく水に強いのが特徴です。
作成の過程
1.土を練る
今回は2 種類をブレンドするために「荒練り」をしてから、より均等かつ空気を抜くために「菊練り」を手作業にて行います。
通常は機械で練りますが、五斗蒔土を使用する場合は空気をしっかりと抜くために職人の技で練ります。
2.成形
ろくろでの成型と削り加工を1 時間程度作業します。
ポンプの金具との接地面、口元の形状がデリケートなためミリ単位調整を職人がほどこしていきます。さらには乾燥と焼きによる縮みも計算にいれた上で作業します。大きさは13-14% 縮む想定で、この伸縮具合を見越した成形作業を行います。
3.乾燥期間
1 週間程度、日陰で自然乾燥させます。
直接日光に当てたり急激な乾燥は表面の水分だけが失われるため内側まで乾燥しにくくなり、均一なスピードで乾燥しないため、反りやゆがみが生じる原因になります。
4.素焼き
釉薬を施す前処理として、8 時間ほど比較的低い800℃で軽く焼き固めます。
5.釉薬
古瀬戸釉・織部釉とも濃度が重要なため、濃度測定を正確に行います。
貫入と呼ばれる細かいヒビが入るのも特徴で、ヒビの模様も唯一無二です。
6.本焼き
焼成は18時間かけて1,230℃まで上げ、その温度で約2時間キープすることで釉薬の光沢を高めるとともに強度も高めていきます。
焼成が終わると、窯の温度が下がるのを待ちます。数時間から一晩ほど待ってから、中のものを取り出します。
歴史ある瀬戸焼とシューケアのコラボ
多くの工程を経て完成する、瀬戸焼×M.MOWBRAYのハンドラップ。
一つ一つ職人による手作りながらも正確な造形。窯の熱と釉薬の偶然が生み出す工業製品にはないそれぞれ違った表情をもつ色合いと風合い。
そんな世界に一つのハンドラップを使い、日頃のシューケアやハイシャインを行ってみませんか?
著名なシューシャイナーのショップで先行販売
独特の風合いが魅力的な瀬戸焼ハンドラップは、著名なシューシャイナーのショップで先行販売が決定いたしました!
次回は、どのシューシャイナーの元で販売されるのかなど、詳細をお知らせいたします。
(2024/07/31でシューシャイナー店舗での先行受注販売は終了しました)
お楽しみに!