寒いシーズンは乾燥に要注意。お肌も革靴も油断大敵です。革靴の乾燥は、見た目や履き心地の低下だけでなく、アッパーのひび割れにも直結するので無視できません。
そしてアッパーと同じくらい乾燥に注意したいところがもう一つ。
これが今回のテーマです。
革底(レザーソール)です。
レザーソールの保湿ケアをしていますか。意外にも、ご自身でお手入れをされる方に聞いてもソールはノーメンテだった、というケースが多いです。
なぜレザーソールの保湿ケアが必要なのか。
レザーソールの保湿ケアに関して、「どうせ汚れるところだし、しなくてもいいかな・・・」というご意見を耳にします。ですが、レザーソールの保湿ケアにはとても重要な役割があります。
・乾燥、劣化によるひび割れや、硬化を防ぐ。
・革の柔軟性を守り、返りが良くなることで履き心地が向上する。
大きな理由がこの二つ。
硬化を防ぐことで削れにくくなり長持ちするとともに、足馴染みも良くなります。新品、履きならした靴問わずオススメです。
ここからは、ソールケアの手順をご紹介します。今回使うのはこちら。

早速ケアしていきましょう。

まずはホコリ落としから。馬毛で作業してますが、小石などが埋まってる場合、もう少しコシのある豚毛で作業してもOKです。

ブラシで落としきれない汚れはステインリムーバーで。優しく円を描くようにソール全体を拭き上げます。
続いて保湿の作業。
ペネトレィトブラシにソールモイスチャライザーをコーヒー豆くらい取ります。

塗りこんでいきます。カカトのトップリフトもレザーなので一緒に保湿しています。
次に登場するのはこちら。

クロスを巻き付けたレザースティックで、全体の毛羽立ちを寝かせるように押しつぶしていきます。
←Before After→
右側が作業後のものです。柔らかさが戻り、毛羽立ちを押さえることで光沢も生まれました。これで安心してお履きいただけます。
いかがでしたでしょうか。
今回はレザーソールの保湿ケアのお手入れをご紹介しました。