今回は乾燥して色抜けしてしまった靴を、
1.デリケートクリームで保湿のみ
2.デリケートクリーム+シュークリームジャー(乳化性クリーム)
以上の方法で仕上げて、その違いをご紹介いたします。
ケア前の靴がこちら。

特につま先部分が乾燥して緑っぽくなっています。それでは、2つの仕上がり方を見比べていきます。
1.デリケートクリーム(保湿)のみのケア
初めに馬毛ブラシでホコリを落とします。汚れ落としやクリームを塗る際は、カカトの目立ちにくい箇所から塗り浸透性を確認するのがお勧めです。デリケートクリームは水分の多いクリームなので、乾燥している靴にしっかりと浸透し保湿します。
M.MOWBRAY デリケートクリーム

それでは早速、デリケートクリームを靴全体に塗り広げます。

デリケートクリームを全体に塗り、軽く豚毛ブラシでブラッシングした状態が写真右側です。

デリケートクリームで潤いを与えるだけでも、気になっていたつま先の乾燥が和らぎ、自然なツヤ感が出ました!
しかし、まだつま先部分の色抜けが気になりますね。次の工程でブラックの色クリームを塗っていきます。
2.デリケートクリーム+シュークリームジャー(乳化性)でのケア
デリケートクリームで保湿を行った後は、乳化性クリームで補色・栄養・ツヤ出しを行ないます。
M.MOWBRAY シュークリームジャー

今回は、M.MOWBRAYのスタンダードなクリームである、シュークリームジャーを使用して仕上げます。
では、ケアをしていきましょう。クリームを塗りすぎてしまうと、ツヤが出ない原因にもなるので量には注意です!クリームを塗る量は、片足につき米粒2~3粒程度です。足りない場合は少量ずつ足してください。

適量をペネトレィトブラシに取り、靴全体に押込みながら塗り広げます。

豚毛ブラシでしっかりとブラッシングをします。

最後にグローブクロスで乾拭きを行い完成です。

写真右側(左足)が、シュークリームジャーを使用して磨いた状態です。

デリケートクリームのみの仕上がり(右足)と見比べると、
つま先にもしっかりと色が入り、色抜けが気にならなくなりました!
綺麗なツヤ感も出ています。

デリケートクリームのみでも、保湿されることで自然な仕上がりになります。
保湿した後に乳化性クリームを併用することで、革靴に栄養と潤い、柔軟性を与え靴を長持ちさせることができます。