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靴がボロボロ!? スニーカーの加水分解はなぜ起こる?【後編】 

昔に購入して、靴箱に入れたままだったお気に入りのスニーカーを久しぶりに履こうとしたところ、ソール(靴底)が一瞬でグシャっと崩れてしまいました。これはスニーカーの宿命である加水分解です。前編では加水分解とスニーカーのソールで使用されている主な素材の解説をしました。

 

後編では加水分解防止策として普段から心がけておきたい、お手入れ方法のポイントをご紹介していきます。



1. 飾って置くだけではダメ!定期的に履く

お気に入りのスニーカーで、好きすぎて履けないから家に飾っておこう!

これは実は一番ダメなパターンです。下駄棚に除湿剤などを置くと多少は軽減はされますが、完全に防ぐことは難しいです。しかし“履く”ことで、ソールが圧迫されソールの中の水分が分散されるため、加水分解の発生を抑制することができます。

 

 

2. 定期的なメンテナンス

履けば傷んだり汚れるし、履かなくても劣化する…

そんなジレンマを抱えた方にオススメなのが、ブラッシングと防水スプレーです。スニーカーを履いた日は、毛質の柔らかい馬の毛でできた靴用ブラシでホコリを落とすことによって、汚れを定着させないことが大切です。また定期的に防水スプレーを吹きかけることで、空気中の水分やホコリを防止することができます。新品で購入した下ろしたてのスニーカーには、履く前に防水スプレーを吹きかけておくこともオススメです。

 





3. “木製”シューズキーパーを入れる

大切な革靴には型崩れなどを防ぐために、シューズキーパーを入れている方も多いのではないでしょうか。スニーカーの保管にオススメなのが、“木製”のシューズキーパーです。木製のシューズキーパーは、靴の余分な湿気(水分)をとってくれる他にも、靴の反りかえりや履きシワを補正して形を整えてくれる役割もあるため、ぜひ活用してください。



 

 

4. 下駄箱に乾燥剤を置く

保管においては湿気を抑えることがとても重要なので、乾燥剤を置くことをオススメします。そこでオススメなのがM.MOWBRAY プレステージ ヒノキドライです。ヒノキドライは靴の中や下駄箱、靴箱の中に直接入れるだけで、消臭効果や湿気の多い場所の乾燥剤としても使用できます。また定期的に通気のいい場所で陰干しをして、ヒノキドライに溜まった湿気を取り除いてくことで半永久的に使用できます。


 

 

 

加水分解したスニーカーのその後は?

スニーカーが加水分解してしまったら、諦めて捨てるだけではありません。加水分解してしまったスニーカーの中には修理が可能な物もあります。もちろん劣化の状態次第ですが、接着剤の劣化でソールとアッパーが剥がれている場合は、再接着が可能な状態の物もあります。ただし、加水分解がポリウレタン内部に進行している場合は再接着での対応は不可能になり、ソールを全取り替えするオールソール交換になります。捨てる前にシューケアマイスター工房へご相談ください。



 定期的に履き、正しい保管をして楽しいスニーカーライフを!

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