今日は靴紐についてのお話をしたいと思います。
一言に靴紐と言っても、長さや色、仕上げ方など様々あります。
今回はその中でも『ガス加工』が施された靴紐についてご紹介します。
ガス紐は弊社では定番の靴紐であり、店頭でも公式オンラインストアでも取り扱いがあります。その商品名を聞いてこんな疑問、浮かんだことはありませんか?
ガス丸ヒモ、ガス平ヒモの『ガス』ってなに?という疑問です。
もう1つの定番靴紐ので言うと、ロー引きヒモがあるのですが、これは蝋が引いてあるのだろうなと分かりやすい名称です。
では、ガス紐の『ガス』は何なのでしょう。
ガス加工とは…
ガス焼き加工と言われ、糸表面や生地表面にでている毛羽のみガスの炎で焼いて、平滑で光沢を持たせる手法のことを言います。
ガス焼きを施した糸はガス糸と呼ばれます。
ガス焼き加工をされた糸を使っての製品は靴紐だけでなく、衣類にも良く使われています。
肌着などでも使われており、ガス焼き加工を施した糸を使ったインナーはさまざまなところで取り扱われています。
では、ガス焼き加工をおこなった靴紐にはどういった特長があるのでしょうか?
・繊維特有の毛羽が無くなる
・目の細かい上質な光沢感がでる
・肌に触れる面積が少なくなる為、さらりとした肌触りになる
・なめらかな風合いに仕上がる
・使い始めから馴染みが良く、しっかりと結べてほどけにくい
・耐久性はロー引きと比べると若干劣る
なめらからな風合いを持つため最初から馴染みが良く、ほどけにくいというのは良い特長ですね。
耐久性は若干劣るとはありますが、これに関してはガス紐、ロー引きそれぞれのメリットデメリットになるのではと思います。
ロー引きは毛羽立ちが起きにくく、高い耐久性を持ちますが、ロー引きしたことによる張りから最初の内はほどけやすく感じる事があります。対して、ガス紐は耐久性こそ若干劣るものの、最初から馴染みが良くほどけにくいです。
こればかりはメリットデメリットを考え、どちらを重要視するのかで選ぶのがおすすめです。
今回は定番であるガス紐に着目し、ガス紐とロー引き紐が登場しましたが、M.MOWBRAYでは他にも数種類の紐を扱っております。
長さ、色、風合いなどは靴によっても違いますし、探してみると意外と靴紐が見つからないなんてことも多いようです。その際は元々通っていた靴ひもの長さを測り、同じ長さか近しい長さの靴紐をM.MOWBRAY 公式オンラインショップで探してみてください。