お手持ちの靴のなかに「ゆるくて、歩きにくいから」と、履く機会が減っている靴はありませんか?紐がついている靴限定ではありますが、靴の履き方を見直すだけで歩きやすくなる可能性があります。
靴の履き方を見直す
ゆるくて歩きにくいと感じる靴は、歩行時に靴の中で足が遊んでしまっています。一歩を踏み出すとき、地面を蹴るときに、靴の中で足が動いている状態です。この状態を改善するには、足が靴の中で動かないよう、靴が足をホールドする力を高めてあげる必要があります。紐がついている靴であれば、靴の履き方を見直すことが、ホールド力アップにつながります。
紐がついた靴の正しい履き方
靴が足をホールドする力をアップするための、紐靴の正しい履き方をご紹介します。
ポイントは「その2」と「その3」です。特に注意してお読みいただければと思います。
その1
靴べらを使って、靴の中に足を滑りこませます。このとき、靴紐は必ず緩めた状態にしておきます。これは、靴のホールド力には関係しないのですが、靴を長持ちさせるために必ず守っていただきたいことです。無理に足をねじ込んでしまえば、靴のカカト周りは数週間も経たないうちに変形してしまいます。
その2
つま先を上げて、靴のカカト部分と足の間に隙間ができないようにします。
ここに隙間が無い状態が、靴と足の正しい位置関係です。正しい位置で足をホールドしてあげることで、靴が持っている機能(足を支え、歩行をサポートする力)が発揮されます。
その3
靴紐を締めていきます。
つま先の方から、足首の方に向けて一カ所ずつ順番に、靴紐を締め上げてください。
足首に近い側を締めるだけでは、足をホールドする力が十分に得られませんので、ご注意ください。
その4
紐を結んで完了です。
まとめ
靴を履くときには、緩めておいた紐を締め直す。この基本を押さえていても、「その2」と「その3」を意識している方は意外と少ないです。
つま先を上げ、靴のカカト部分に隙間を開けない。(靴の中で、足を正しい位置に持ってくる)
靴紐を一カ所ずつ締め上げて、靴が持つホールド力を最大限に引き出す。極端にゆるい靴でなければ、靴から足が抜けてしまう感覚は軽減できるはずです。中敷き(インソール)などを使った調整を考える前に、まずは靴の履き方を見直してみてはいかがでしょうか。