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実は○○は相性バッチリ?ガラスレザーのお手入れ編2



先々週からガラスレザーの魅力・お手入れをご紹介しております。今回は、最終回「お手入れ編」です。

ガラスレザーは合成樹脂などで仕上げが施されているため、水が染み込みにくい革です。雨が心配な時期に、ガラスレザーの靴は重宝します。


また、ガラスレザーはその仕上げによって、特有の強い光沢を持っています。そのため、つま先やかかと部分の擦りキズが目立ちやすい素材でもあります。

このように、擦りキズ部分は見た目が良くありません。できることなら綺麗な靴を履きたいものです。

そこで今回は、ガラスレザーについてしまった擦りキズを目立たなくするための方法をお伝えします。

ガラスレザーに適した靴クリームは?

ガラスレザーは、お手入れも非常に簡単で、扱いやすい素材です。
普段のお手入れは、以前こちらでご紹介した、ツヤ出しと栄養をあたえるこの方法で十分です。

1足5分 ガラスレザーの手入れ方


しかし、擦りキズを隠す必要がある場合は、この方法だけでは不十分です。色付きのクリームが持つ「革に色を補う力」を利用して、革表面の擦れ跡を目立たなくします。ですが、ガラスレザーは合成樹脂などで仕上げが施された革のため、靴クリームが浸透しにくく、クリームの補色着色効果が十分に得られないことがあります。
そこで、ガラスレザーには粘度が高く、革に色を乗せる力が強い靴クリームを使います。

おすすめしたいのは、M.MOWBRAY コードバンクリームレノベーターです。


実はガラスレザーと相性バッチリ





コードバンクリームレノベーターは、乳化性クリームでありながら、油分が多く(=水分が少ない)粘度が高い特徴を持っています。

色を乗せる力が強く、同じM.MOWBRAYの乳化性クリームであるシュークリームジャーよりも、擦れ跡を目立たなくする効果が高いクリームです。



商品名の通り、コードバンのお手入れに適した配合のクリームですが性質上、合成樹脂でコーティングされた革との相性も良く、ガラスレザーに使うことも可能です。
(コードバン・・・馬のお尻の革の中にある、厚さ2mm程度のコードバン層を削り出しだ革)

コードバンクリームレノベーターの使い方

コードバンレノベーターの使い方をご紹介します。
馬毛ブラシで埃を落としステインリムーバー(=水溶性汚れ落とし)で汚れを除去したあとに、コードバンクリームレノベーターを塗布します。

クリームの量は、片足に米粒2、3粒くらいが目安です。

クリームの塗布には、専用ブラシであるペネトレィトブラシをお勧めします。
擦れ跡が目立つ部分には、ペネトレィトブラシを押し付けるようにして、クリームを塗ってみてください。
こうすることで、クリームの補色着色効果が十分に得られます。

そして、豚毛ブラシでクリームをなじませていきます。コツはクリームが乾く前に素早くブラッシングすることです。
そうすることによって、ムラなく均一に仕上がります。



擦りキズが、ほぼわからないくらい目立たなくなり、綺麗になりました。
全体の曇りも取れ、ガラスレザー特有の光沢もよみがえりました。


靴も大切なファッションアイテム。足元ひとつで、印象はがらりと変わります。

綺麗に磨かれた靴で、足元まで隙の無い装いを楽しんでいただければと思います。




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M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツはプロのシューファクトリーやシューブランド、靴愛好家の方々から数多くの支持を得ているシューケア(靴手入れ)のトップブランドです。 M.モゥブレィブランドの代表的な商品であるデリケートクリーム、アニリンカーフクリーム、シュークリーム等はイタリアにおける皮革タンナーや靴メーカーの聖地の一つであるトスカーナ州の古いファクトリーで作られています。 製造は大型の機械で大量生産が主流の現代では珍しい、熟練の職人による頑固なまでのハンドメイド的製法を堅持して、欧州の靴クリーム作りの伝統と品質を現代に受け継がれています。また、プロユースで評価が高かった皮革用石鹸、ソール用クリーム、コバ用クリームなどを一般商品化し、さらに日本のファクトリーにて独自製法で開発したステインリムーバーやモールドクリーナーなどをラインナップに加えるなど、品質、伝統、革新をおこなうシューケアブランドとして、M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツは日々進化し続けています。M.モゥブレィプレステージは上質な天然成分を使用したM.モゥブレィの最高級レザークリームブランドです。