ガラスレザーの魅力・お手入れ特集、今回はお手入れ編です。
ガラスレザーの魅力を保ちたい
ガラスレザーは、表面に樹脂加工を施した革です。
詳細は、前回の「雨の日の味方!ガラスレザーの魅力編」をご覧ください。
加工による強く、均一な光沢に加えて、「水を通しにくい」「汚れが染み込みにくい」などのメリットがある素材です。
汚れが染み込みにくいといっても、表面にホコリなどは付着しますので、メンテナンスは必要です。
そのままだと、ガラスレザーの特長である光沢が曇ってしまい、靴の魅力は半減してしまいます。
そこで、今回はガラスレザーの靴のお手入れ方法について、お伝えします。
ガラスレザーの靴を磨く道具
使用する道具です。
向かって左から
ガラスレザーの靴を磨く手順
まずブラッシングでホコリを落としていきます。
使うブラシは、SANOHATAブラシ手植馬毛です。
馬毛ブラシは柔らかい毛が高密度で植えられているため、靴本体とソールの隙間に入り込んだホコリも掻き出しやすいです。
次に、汚れ落とし・栄養・ツヤ出しを兼ね備えたクリームエッセンシャルを塗ります。
指に巻いたポリッシングコットンに、クリームエッセンシャルをとります。
片足あたり真珠1粒分くらいが適量です。
全体に行き渡るように塗り伸ばします。
シワになった部分は汚れが溜まりやすいので、丁寧に塗り込んでください。
この時点で多少塗りムラがあっても、次の工程で解決しますので気にしなくてOKです。
塗り終えたら、時間を置かずに即ブラシをかけます。
クリームエッセンシャルの成分が革の表面で乾燥してからですと、ムラが出やすくなってしまうからです。
ここで使うブラシは、SANOHATAブラシ手植豚毛です。
豚毛ブラシは他の靴磨き用ブラシに比べて、硬い毛が使われています。この毛の硬さ、コシの強さは、クリームを靴全体に均一に馴染ませることに適しています。手先だけを動かすのではなく、肘から先の腕全体を大きく動かして、ブラシをかけます。小さな動きよりも、短時間でクリームエッセンシャルが馴染んで、ツヤが出てきます。
最後に表面を均し、余分な成分を拭き取るため、グローブで拭きあげます。
しっかり汚れが落ち、ガラスレザー特有の強い光沢が戻りました。
定期的にメンテナンスすれば、ガラスレザーの美しさは長く保つことができます。
今回ご紹介したガラスレザーのお手入れ方法は、慣れれば1足5分ほどで仕上げることができます。他の素材に比べて、手軽なものです。
ガラスレザーの靴をお持ちの方は、今回ご紹介した方法を参考にしていただければと思います。