本日はコードバンケアのご紹介です。
牛革などのカーフレザーのお手入れとは少々異なる点もあり、お手入れ自体を自分で出来ないと思っている方も多い素材です。
【難しいと思ってしまうポイント】
➀光沢感がなくなってしまうのではないかという不安
②情報が多すぎて、どれが最適解か判断できない
③高い靴を自分で磨くというプレッシャー
④水に弱いという特性
気持ち的に不安な部分あり、なかなか実行に移せない方も多いのではないでしょうか。
インターネット上の情報をみると、すべて綺麗に磨いてあるものがほとんどです。
まずは情報の整理をしてみましょう。
Q1.新品、新品に近い状態のコードバンシューズを磨くのか?
Q2.何かトラブルになってしまい、対処したい
Q3.何もせずに履いてきたら、なんだか履きジワや色の退色が気になる
多くの疑問はこの3つに集約されそうです。
パターン➀
新しいコードバンシューズのケア方法としては、まずはトラブルを起こさないことが大切なので、
ステインリムーバーなどの水性クリーナーをいきなり使ってはいけません
これに尽きます。このトラブルが新品時に一番多い相談です。
新しいので汚れてはおらず、どちらかと言うと気になるのは乾燥です。
クリーナーではなく、保湿できるクリームを塗布しましょう。
伸びの良いタイプを選ぶと、よりトラブルに繋がりにくいです。
こちらの商品がおすすめです。
ひとつ言えるのは、薄いカラーのコードバンほど、色の変化が顕著です。
クリームを入れる以上、油分が革に加わるので色の変化は必ず起きるものだと思ってください。
ブラック、バーガンディは上記のクリームでそこまで変化を感じることはないと思います。
変化が出る可能性があるものは、ラベロ、ウィスキーカラーの2色に加え、素上げがあります。
クリームは塗るのみだと、曇ってしまいますので、必ずブラッシングをします。
毛の種類としては馬毛がおすすめです。
写真左から、たてがみ(馬)ブラシ、馬毛(しっぽ)ブラシ、シルキーレザーグローブ。
クリーム塗布後のブラッシングは馬毛(しっぽ)がおすすめです。
ブラッシング後にさらに余分なクリームなどを拭き取る意味で、たてがみブラシやシルキーレザーグローブを使用すると光沢感が増します。
特にシルキーレザーグローブは、簡単でありながらキレイにツヤが出せます。
2WAY仕様なので、ボア面で磨いたあとに、スエード面で磨くとスッキリとしたツヤ感になります。
汚れや退色が気にならないうちは
〇無色の伸びの良いクリーム
〇馬毛ブラシでのブラッシング
〇シルキーレザーグローブでの乾拭き
この3点で抑えれば、ほぼトラブルになることはないかと思います。
次回は、履き込んだあとのケアの説明です。