靴磨きで、イマイチつま先の擦れ跡を綺麗に仕上げられない、そんな経験はありませんか。
それは、擦れ跡の正体把握できれば解決するかもしれません。
今回は、つま先の擦れ跡の正体と、その対処法をご紹介していきます!
つま先の擦れ跡は傷なのか?
つま先の内側は擦れ跡がつきやすい部分です。
こちらの靴は、擦れた跡がかなり目立ってしまっています。
革にうっすらと傷がついてしまったように見えます。
浅い傷であれば、色付きの靴クリームを塗ることで目立たなくなるはず。
そこで、黒の靴クリームを塗ってみます。
最初の状態よりは綺麗になりましたが、擦れ跡はまだ気になります。
この擦れ跡の正体は?
実は、この擦れ跡の正体は、革の表面に付着したゴムです。
なぜ、革にゴムが付着するのか?
これは、片方の靴のヒール部分に使われているゴム素材がこびりついてしまったものです。
つま先の内側は、歩いているときに逆足のヒールがぶつかっています。
そのとき、ヒールに使われているゴム素材が、逆足のつま先の内側にこびりついて汚れとなってしまうのです。
先ほど、黒のクリームを塗っただけで十分に綺麗にならなかったのは、この汚れが残っていたからです。
では、この汚れはどうすれば落ちるのか?
表面にこびりついた汚れに最適な汚れ落とし
靴にこびりついたゴム汚れの除去には、消しゴムタイプの汚れ落としが有効です。
文房具の消しゴムと同じ感覚で使える、M.MOWBRAY ガムスペシャルがおすすめ。
靴に付着した汚れを吸着させるタイプの汚れ落としです。
表面がツルっとした革だけでなく、起毛皮革など、幅広い素材に対応しています。
消しゴムタイプの汚れ落とし、その実力は?
まず、ガムスペシャルで汚れの周辺を擦ります。
このとき、強く力を入れる必要はありません。
鉛筆の文字を消しゴムで消すときのように、ガムスペシャルを革に少し押し付けながら擦ってみてください。
その後、黒の靴クリームを塗り、ブラシをかけて表面を整えます。
痕跡がほとんどないくらい、綺麗に仕上がりました。
革靴を綺麗に磨き上げるには、傷や汚れに対して適切な方法を取ることが大切です。