革靴は雨に弱い、そんなイメージがある方は少なくないのかもしれません。
しかし、その革の特性を知ってさえいれば、雨によるトラブルは回避できる場合があります。
(水分による変化が大きく、トラブル回避が難しい革靴も存在します)
今回は、雨による染みの対処法について、お伝えしていきます!
水による染みは、水で対処する
このようにポツポツと雨染みができてしまった場合。
これは、水が滴り落ちない程度に、軽く絞ったタオルで対処できます。
タオルを革に押し付けて、雨染みができた部分に水を染み込ませます。
このとき、擦らないように注意してください。
水に濡れた革を強く擦ると色が落ちやすいからです。
水分を革に押し込むように作業します。
「え!こんなことしたら、染みがもっと広がるんじゃないの?」
と感じるかもしれませんが、これは非常に理にかなった対処方法です。
雨などの水分によって革に染みができるのは、水に濡れた部分と濡れていない部分の境目ができるからです。
ならば、その境目をなくしてしまおう。
これが染みの周辺を一気に水で濡らしてしまう理由です。
20分ほど乾燥させると、雨によるポツポツ染みはだいぶ改善されました。
水分を含ませてから乾燥させると、革に含まれる油分は抜けてしまいます。
乾燥後にはM.MOWBRAY デリケートクリームなど、保革力が高いクリームを塗っておくと安心です。
ちなみに、このタオルで革靴を濡らす方法は、雨に濡れた直後の靴に施すと効果てきめんです。
雨染みそのものの発生を予防してくれます。
水とうまく付き合う
この方法は全ての革靴に通用するわけではありませんが、一つの選択肢として知っておくといいのではないでしょうか。
また、トラブルが起きた際、その対処法を知っておくのも大切ですが、事前に予防することも大切です。
M.MOWBRAYプロテクターアルファなどで、しっかり防水することがおすすめ。
水とうまく付き合いながら、天候を気にせずに革靴を楽しむ方のご参考になれば幸いです。