塗るだけで手軽にツヤが出せるリキッドタイプの靴墨。
しかし、塗ったものを落とさずに重ね塗りを続けると、革が固くなりひび割れなどのトラブルの原因に。
そして、この重ね塗りをしたリキッドを除去する作業は、時間と労力と根気が必要となります。
今回は厚塗りリキッドがプロの技でどこまでキレイになるのか、
R&D REPAIR部門より修理例のご紹介していきます!
靴墨の層
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びっしりと塗られたリキッドタイプの靴墨。
リキッドタイプは塗るだけで簡単にツヤが出せる優れもので重宝される方も多いと思います。
しかし、塗りっぱなしや、クリーナーを使わないで何度も塗り重ねてしまうと、写真のように革表面に樹脂やロウの成分が固まり、分厚い層ができてしまいます。
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よく見ると紐が通っている部分、カカト部分にはほとんど塗られた痕跡がほとんどないので、おそらく履いた状態で磨いていたのではないかと思われます。
早めの対処が必要
塗り重なった層が革の毛穴を塞いでしまい通気性が失われてしまうと、靴を傷めてしまう原因になるので早めの対処が必要になります。
通常のクリーニングに加え、革になるべく負担をかけないよう慎重にリキッドの層を落としていきます。
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![](https://m-mowbray.com/wp-content/uploads/2023/08/F9299DE7-2FE8-40C9-A693-101F012FE9F0-2048x1536-1-e1690959935405-1024x576.jpeg)
無事に元の状態を損なうことなく戻すことができました。
リキッド除去に限らず、クリーニングは早ければ早いほど対処効果がありますので、気になるお靴がございましたら工房にご相談ください。