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こんな状態の靴は注意が必要!


R&D REPAIR部門より、クリーニングのご紹介です。

靴のお手入れの際、まず最初にしっかりと、靴に残っているクリームの除去をしていますか。

実はこの工程が、シューケアでとても重要な作業。
古いクリームが残ったままでお手入れを続けると…。

クリームの重ね塗りで、靴がトラブルを起こしてしまうその前に。
今回は、トラブル寸前のケアについて、ご紹介していきます!

クリームを重ね塗りした状態がこちら

クリームを重ね塗りして表面でロウ分が固まっている状態①
クリームを重ね塗りして表面でロウ分が固まっている状態②
ヒールまでワックスでカピカピの状態


靴を光らせたいという想いが前面に出過ぎ、クリームを重ね塗りしすぎて
アッパーで固まっている状態です。

もちろん光らせるにはワックスやクリームは必要不可欠なのですが、
「適量を塗る」「古いクリーム・ワックスは落とす」この2点が重要になってきます。

このような状態では、ワックスが落ちているところ・落ちていないところが出てきてしまい、
新しく塗ったクリームの栄養が革の中に浸透しないため、
通常の「クリーニング」では、しっかり落としきることができません。

そのためシューケアマイスター工房では、「ワックス除去クリーニング」というメニューで作業をします。

ワックス除去クリーニング


専用のクリーナーや溶剤、水を使いながら表面のクリーム(ロウ)をふやかし、
出来るだけ革に負担を掛けないように時間を掛けて除去していきます。

時間を掛けてクリーム(ロウ)を除去した状態がこちら

クリームが重ね塗りされロウ分が固まっていた靴①
クリームが重ね塗りされロウ分が固まっていた靴②
ヒールまでワックスでカピカピになっていた靴


画像でも分かる通り、表面に蓄積されたワックスが取り除かれ
革本来の質感が出てきました。
時間をかけて除去したことにより、革表面にあれている痕跡も
ほとんど見受けられません。

ここまで綺麗に落とす事が出来れば問題ありません。
デリケートクリームでしっかり水分を補給してクリームで仕上げていけば、
革自体にモッチリとしたハリが戻り綺麗にツヤも出てきます。

お好みでつま先やカカトにハイシャインをかけるのも良いかもしれません。

最後クリームで仕上げたスムースレザー


クリーム・ワックスの重ね塗りのし過ぎは、
表面でロウ分が固まりツヤが出なくなる以外にも


・表面ロワックスが邪魔をして新しいクリームの栄養が入らなくなる
・表面がべたついて汚れが付きやすくなる
・除去に時間が掛かかる
・自身で除去しようとして強く擦りすぎて革を痛めてしまう。



など、様々なデメリットがございます。

特に1番最後の状況は避けたいところです。

写真のようにならないよう、定期的に汚れ落としで
古いクリームを除去して下さい。
もし、このような状態になってしまった靴がございましたら、
お近くのシューケアマイスター工房にご相談してみてはいかがでしょうか。

M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツはプロのシューファクトリーやシューブランド、靴愛好家の方々から数多くの支持を得ているシューケア(靴手入れ)のトップブランドです。 M.モゥブレィブランドの代表的な商品であるデリケートクリーム、アニリンカーフクリーム、シュークリーム等はイタリアにおける皮革タンナーや靴メーカーの聖地の一つであるトスカーナ州の古いファクトリーで作られています。 製造は大型の機械で大量生産が主流の現代では珍しい、熟練の職人による頑固なまでのハンドメイド的製法を堅持して、欧州の靴クリーム作りの伝統と品質を現代に受け継がれています。また、プロユースで評価が高かった皮革用石鹸、ソール用クリーム、コバ用クリームなどを一般商品化し、さらに日本のファクトリーにて独自製法で開発したステインリムーバーやモールドクリーナーなどをラインナップに加えるなど、品質、伝統、革新をおこなうシューケアブランドとして、M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツは日々進化し続けています。M.モゥブレィプレステージは上質な天然成分を使用したM.モゥブレィの最高級レザークリームブランドです。