常に使用するわけではないけれど、
ふとしたタイミングであったらいいなと感じるもの、様々ありますよね。
そんなものの一つに、ちょっとした出先で靴を脱ぎ履きする際、
靴べらを使いたいなと感じたことはありませんか。
今回はそんな時に便利かつ、木肌の質感を損なわず温かみのある、
携帯用靴べらのご紹介をしていきます!
「木製手曲げ靴べら」というこちらの靴べら。
ストラップは革ですが、それ以外はすべて木から作られている携帯用靴べらです。
全長は約11.5㎝。
3種類の木材から作られています。
木製手曲げ靴べら カリン(花梨)。
少しオレンジがかった色の木材です。
素材の特徴として、木肌の美しい表面を持ち、
体積あたりの密度が非常に高いので硬くて丈夫です。
フローリングなどにも使用される木材です。
木製手曲げ靴べら パープルハート。
その名の通り、紫色の木材です。
切断直後はもう少し薄い色をしているそうですが、
乾燥させていくと色が濃くなり、この色が完成します。
乾燥後の強度や耐久性は高く、
ビリヤードのキューに使われることがあるそうです。
木製手曲げ靴べら コクタン(黒檀)。
黒檀は成長が遅く、樹木自体が成長しても小さいため、
希少な木材の部類に入ります。
木材としては非常に硬く、加工が難しいとされます。
日常目にするものとしてはピアノの黒鍵やチェスの駒などに使われています。
木材の特徴から比較的小さな物に使用されることが多いそうです。
木材の種類をご紹介しましたが、この手曲げシリーズの木材はどれも
木材本来の色を生かしているので、染めていません。
この「手曲げ靴べら」の特徴として、その名の通り切断や削りを行わずに
靴べら特有のカーブを作り出しています。
木板を職人独自の技術で蒸気などを当てながら一つずつ曲げていきます。
そして木製の良い点は金属と違って冷たいこともなく、
なんといっても軽いのが特徴です。
日常的に携帯するアイテムとしては軽い点は重要です。
木目や色も微妙に1本1本異なるので、自分の手に馴染む1本を
探してみるのも楽しいのではないでしょうか。