履き始めの革靴は足当たりが硬く、足の指の付け根あたりが痛くなりやすい方もいらっしゃると思います。
その後、何度か着用を繰り返すうちに、革が足の形に馴染んできて、長時間でも快適に履けるようになってきます。
こうなると、その一足は手放せないものになりますよね。
一方で、しばらくすれば馴染んでくると思った革靴が、何度着用を重ねても痛いまま、ということもあります。
特にこのようなケースが起こりやすいのが、
「足のくるぶしが、靴の縁回りに当たって痛い」場合です。
この痛みに対しては、革が馴染んでくるのを待つよりも、良い方法があります。
今回のブログでは、靴にくるぶしが当たってしまう原因と、その対処方法についてお伝えしていきます!
くるぶしが靴に当たるのは、なぜ?
くるぶしが当たってしまうのは、靴の縁回りです。
この縁回り部分は、靴の履き口やトップラインと呼ばれています。
(下の画像、赤線部分)
トップラインは曲線を描いていて、一番曲がったところの真上に、足のくるぶしが収まるとベストです。
くるぶしが当たってしまう場合は、この位置に足がうまく収まっていません。
そのため、トップラインがくるぶしに擦れてしまい、足が痛くなってしまうのです。
この状況に対処するには、「くるぶしが収まるべき位置から、どの方向にズレてしまっているか?」を最初に確認する必要があります。
そして、そのズレ方によって、対処方法は2つに分かれます。
対処法1.靴の中で、足が前方に動かないようにホールドする
対処法2.くるぶしの位置を上げる
それでは、1つずつ確認していきます。
対処法1. 靴の中で、足が前方に動かないようにホールドする
最初のケースは、本来収まるべき位置(トップラインの一番曲がったところ)から、くるぶしが前方にズレてしまっている場合です。
この場合は、足が靴の中で前スベりしないようにする必要があります。
この前スベり防止に有効なのが、
「club VINTAGE – M.MOWBRAY – レザータンパッド」です。
レザータンパッドは、靴の甲部分の裏に貼り付けて使います。
こうすることで、靴の甲周りのホールド力が高まり、足が靴の中で遊ばなくなります。
靴の中で、足が前方向に動かなくなれば、くるぶしは本来の位置に収まってくれます。
これで、くるぶしと靴のトップラインの擦れも改善できます。
対処法2.くるぶしの位置を上げる
次のケースは、本来収まるべき位置(トップラインの一番曲がったところ)から、くるぶしが下方向に潜り込んでしまっている場合です。
この場合は、くるぶしの位置を持ち上げる必要があります。
その調整を可能にするのが、「club VINTAGE – M.MOWBRAY – ヒールパッド」です。
ヒールパッドは、靴のカカト部分にセットして使います。
最も厚い部分で1㎝ほどの厚みがありますので、足の後方(=カカト周辺)をしっかりと持ち上げることができます。
これで、くるぶしの位置が上がり、トップラインとの擦れを改善することができるのです。
その違和感、インソールで改善できるかも
革靴は、少しずつ履く人の足に馴染んでくるものです。
しかし、数か月履いても違和感が残る場合、そのままにしておくことはお勧めしません。
今回ご紹介した、くるぶしが当たってしまうケースでは、その原因によって2つの対処方法がありました。
・足が前スベりして、くるぶしが当たる場合 → レザータンパッドで靴のホールド力を高める
・くるぶしがトップラインの下に潜り込んでいる場合 → ヒールパッドでくるぶしの位置を上げる
革靴の履き心地の違和感は、くるぶしが当たってしまうケース以外でも、インソールによって改善できる可能性があります。
club VINTAGE-M.MOWBRAYの専用ページでは、症状に応じたインソールでの対処法をご紹介しております。
ぜひ、こちらのサイトもご覧ください。