新年度になると気持ちもリセットされ、新しいものを使いたくなりますね。
M.MOWBRAY認定シューケアマイスターの職人が日頃使用している靴磨きブラシを新年を機に新調してみました。
今回はブラシの替え時の話です。
靴磨きに使う豚毛のブラシは使っていくうちに、クリームがブラシの毛に浸透し、少し磨いただけでもツヤのでるブラシに育ちます。
「育った」ブラシは毛にクリームがしっかり浸透しているので、クリームを塗布せずとも、サッと磨けば光るようになります。
購入して間もないブラシよりも使い込んだブラシのほうが、靴を磨いたときの輝きが良いのです。
とはいえ、道具というものは使えば消耗するもの。
シューケアマイスターの店頭で使っているブラシは1日に何十足も磨いているので、1年ほどでずいぶんと毛が抜けてしまいます。
茶のブラシはより分かりやすく、毛先が広がり、束が細くなっています
このように毛の密度が薄くなり、持ち手の木がよく見えるようになってきたら、替え時です。
クリームが毛に浸透して育ったブラシも、毛が少なくなってきたり、毛先がちぎれてしまうと使いづらいくなってしまいます。
靴磨きには欠かせないブラシ、適切なタイミングで交換してくださいね。