新しいローファーを購入したが、幅がきつく、足が痛い、歩きにくいとご相談いただくケースが近年増えています。
試着した時はちょうど良いサイズだったようなのですが、履いていくうち足が痛くなってしまったとのことでした。
こんな経験がある方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回のブログでは、幅がきつく、足が痛くなってしまう靴への2つの対処方法をお伝えしたいと思います。
※主に対商品はスムースレザーのみとなります。
革靴のサイズは変化するのか?
革靴は、履き込むことで、履く人の足の形状に馴染んできます。
ただ、その馴染み方には差があります。
使っている革、アッパー(靴本体)とソール(靴底)との接合方法などで、履き込むことによる馴染み方には違いが出てきます。
馴染むスピードが速く、変化が大きい靴もあれば、比較的変化が出にくい靴もあるのです。
ちょっときついな感じていた靴が、ストレスなく履けるように馴染んでくれれば良いのですが、靴のなかで足が遊んでしまうほどの状態になってはいけませんし、痛みがある状態ももちろん好ましくありません。
靴屋さんで、かなりピッタリしたサイズをお勧めされるのは、この馴染みを考慮しているからです。
とはいえ、馴染んで良い塩梅になった状態を通り越して、「キツイ」と感じてくる可能性はあります。
ストレッチは段階的に
靴がきつくて、ストレッチャーの機械等で伸ばすこともできますが、
極度に革が伸びすぎてしまうと逆に靴がゆるくなってしまう場合もあります。
そのため、M.MOWBRAYでは靴のストレッチは「段階的に」に少しずつ足になじませていく方法を提案しています。
以下で3通りの方法を解説します。
※主に対商品はスムースレザーのみとなります。
対処法その1 デリケートクリームで革を柔らかくする
デリケートクリームには革を柔らかくする「ラノリン」等が含まれているため、
買ったばかりの硬さを感じる革靴に塗り込むと、革の繊維がしなやかになり、自分の足に馴染みやすくなります。
足があたる箇所を中心に「革をマッサージするように」をデリケートクリームを塗り込み手で靴をなじませるだけでも足馴染みが良くなります。
※手間をかけずにデリケートスプレーで靴内部にスプレーを吹きかけることで
革へ油分を与え、足馴染みを向上させることも可能です。
対処法その2 ストレッチミストで革を柔らかくする
上記でご紹介したデリケートクリーム等の保革剤ではなかなか靴の馴染みに限界を感じる場合、皮革専用の伸張ミストを使用する段階に移ります。
M.MOWBRAYストレッチミストは、
サイズが合わない時や、足に合わない靴に最適な皮革用伸張剤(ストレッチ)ミストです。皮革を伸ばしたいときに使用して歩けば革が柔らかくなり伸びてきます。革靴用伸張器と併用すればより効果が高まります。
上記の写真の印の箇所など、痛みのある箇所の周辺にストレッチミストを吹きかけます。吹きかけたらそのまま感想させるだけで構いません。
感想に時間を要しますので作業は夜の時間帯がおすすめです。
対処法その3 ストレッチャーで革を柔らかくする
上記の伸張ミストの使用でも幅がきついなどの症状がある場合には
いよいよストレッチャーの出番です。
パーフェクトストレッチャーは、
革靴が当たって痛い!そんな時に使える商品です。
足の親指や小指の付け根部分が当たって痛い場合に、パーフェクトストレッチャー使って革を伸ばし、靴の幅を広げる方法となります。
パーフェクトストレッチャーを革靴に入れて先端部分を広げれば、靴の内側から力が加わり、幅(足の親指や小指の付け根部分にかけて)を伸ばすことができます。
足が当たってしまう部分に上手くゆとりが生まれれば、靴の履き心地は良くなります。
2ステップでセット完了
パーフェクトストレッチャーは、
靴に正しくセットさえできれば、あとは置いておくだけで効果が出ます。靴には以下の手順でセットしていきます。
ステップ1
ストレッチャーを靴の中に入れて、シルバーのダイヤルを左方向に回します。
これで、ストレッチャーのカカト部分(下の画像、向かって左の木材部分)が、
靴のカカトの位置に向かって動きます。
ストレッチャーと靴のカカト部分がピタッと合わさったら、ステップ1は完了です。
ステップ2
ストレッチャーの持ち手、黒いハンドル部分をゆっくりと右に回転させます。
靴の内部でストレッチャーの先端部分が広がり、靴の幅(足の親指や小指の付け根部分にかけて)が少しずつ広がってきます。
ハンドルを回す際、軽い力加減から、やや力が必要になる変化が起きればそこでストップしてください。
伸ばし過ぎると、靴が大きくなり過ぎてしまうことがあります。
また無理に回し過ぎると、靴が破損する恐れがありますので、ご注意ください。
ピンポイントで革を伸ばしたいときには
靴のある部分をピンポイントで強く伸ばしたいときには、ストレッチャーに付属している拡張チップを使います。
甲の部分が痛くて伸ばしたい場合
甲の部分が痛くて伸ばしたい場合は、
甲高ストレッチャー靴の甲部分を簡単に伸ばすことができます。
「M.モゥブレィ レザーストレッチミスト」を併用すればよりスピーディに皮革を伸ばすことが可能です。
いかがでしたか?
・新しい靴を買ったけど幅が合わなかった
・好きなデザインだけど、履いていると痛みが出る
など、下駄箱に眠っている靴はありませんか?
捨てずにまだ履けるかもしれませんので、ぜひお手持ちの靴を
一度確認してみてはいかがでしょうか。
ぜひお試しください!