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革靴が緩くなってきた?そんなときの2つの対処法


新しいローファーを購入したが、かかとが抜けやすく、歩きにくいとご相談いただくケースが近年増えています。
履き始めたときはちょうど良いサイズだったようなのですが、履いていくうちにだんだんと緩く感じてきたとのことでした。

こんな経験がある方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回のブログでは、馴染んで緩くなってしまった靴への2つの対処方法をお伝えしたいと思います。

革靴のサイズは変化するのか?


革靴は、履き込むことで、履く人の足の形状に馴染んできます。
ただ、その馴染み方には差があります。
使っている革、アッパー(靴本体)とソール(靴底)との接合方法などで、履き込むことによる馴染み方には違いが出てきます。

馴染むスピードが速く、変化が大きい靴もあれば、比較的変化が出にくい靴もあるのです。
ちょっときつく感じていた靴が、ストレスなく履けるように馴染んでくれれば良いのですが、靴のなかで足が遊んでしまうほどの状態になってはいけません。



靴屋さんで、かなりピッタリしたサイズをお勧めされるのは、この馴染みを考慮しているからです。

とはいえ、馴染んで良い塩梅になった状態を通り越して、「どうも緩いな」と感じてくる可能性はあります。

購入から1年程度頻繁に履いているローファー


購入時はまったく隙間ができないほど、ピッタリのサイズだったが、
1年程度履くと馴染み良くなり、カカトが抜けやすい状態になっています。

指が1本入るくらいの余裕があります


上記のようにストレスを感じるほどの緩さではありませんが、歩くときに若干かかとが抜ける感覚をお持ちの方は多いのではないでしょうか?

対処法その1 靴下を変える


履き込んで緩くなってしまった靴を快適に履くには、まず、靴下を変えてみる方法があります。
今までよく履いていた靴下よりも、少し厚い靴下に変えてみてください。
これで、足全体を靴がホールドする力がアップし、靴のなかで足は安定します。

また、靴下の素材をツルっとしたものから、少しザラっとしたもの(コットンなど)に変えてみるのも一つの手です。

ツルっとした靴下に比べると、ザラっとした靴下は靴との間でのひっかかりが良くなり、靴のなかで足が滑りにくくなります。

対処法その2 インソールを入れる


靴下の厚みや素材を変えても、靴の履き心地に変化が出ないようであれば、次はインソール(中敷き)の出番です。
インソールは靴と足の隙間を埋めて、靴のなかで足を遊ばないようにしてくれます。
インソールには素材、厚み、構造など様々な種類があります。

いきなり厚いインソールを入れて、靴がきつくなってしまってはいけませんので、まずは薄めのものからお試しください。

club VINTAGE – M.MOWBRAY – プレジデントロング
シープレザーを使用している、約2ミリ厚のインソールです。

シープレザーは足当たりが柔らかく、吸汗性にも優れています。
プレジデントは、ブランドラインナップのなかでは薄いインソールで、履き込んで緩く感じてきた靴への最初のアプローチとしてお勧めです。

サイズはS~EXLの4サイズで、幅広い靴のサイズに対応可能です。

○ S:24.0~24.5cm
○ M:25.0~25.5cm
○ L:26.0~26.5cm
○ EXL:27.0~27.5cm


(同じシープレザーを使ったウィメンズ対応の商品、
club VINTAGE – M.MOWBRAY – プリンセスロングもございます)

インソールは、靴のかかと部分までぴったりと入るサイズをお選びください。
靴に対して小さいインソールを入れると、着用時に靴の中でズレてしまいます。
また、大きいインソールを入れると、靴のなかで不自然なシワが入ってしまいます。

どちらも、履き心地のストレスにつながってしまいますので、ご注意ください。

インソールを靴にセットします

約2ミリの厚さ

プレジデントインソールを靴に入れることで、フィッティングはどのくらい変わるのでしょうか?
プレジデントをセット靴に、足を入れてみました。
靴のなかで足を前方に動かしても、指1本分が入る隙間はありません。
歩行時に若干感じていた、かかとが抜ける違和感もなくなり、快適に歩けるようになりました。

カカトの隙間が埋まっています

革靴を緩いと感じてきたら


履き込んできた革靴を緩いと感じたときの対処法をまとめます。

【その1】 靴下を変える。厚いもの、ザラっとしたものに変えてみると、靴のなかで足が安定する可能性があります。

【その2】 インソールを入れる。インソールを入れることで、足と靴の空間のゆとりを埋めます。きつくなってしまってはいけませんので、まずは薄めのものから試してみてください。


革靴は、快適に履けてこそのものです。
ちょっと緩いなと感じたときには、ご紹介した方法をお試しください。


M.MOWBRAY認定シューケアマイスターの店舗では、今回ご紹介した商品以外の様々なインソールをご試着いただきながら、最適な方法をご提案いたします。

ぜひ、ご相談ください。



M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツはプロのシューファクトリーやシューブランド、靴愛好家の方々から数多くの支持を得ているシューケア(靴手入れ)のトップブランドです。 M.モゥブレィブランドの代表的な商品であるデリケートクリーム、アニリンカーフクリーム、シュークリーム等はイタリアにおける皮革タンナーや靴メーカーの聖地の一つであるトスカーナ州の古いファクトリーで作られています。 製造は大型の機械で大量生産が主流の現代では珍しい、熟練の職人による頑固なまでのハンドメイド的製法を堅持して、欧州の靴クリーム作りの伝統と品質を現代に受け継がれています。また、プロユースで評価が高かった皮革用石鹸、ソール用クリーム、コバ用クリームなどを一般商品化し、さらに日本のファクトリーにて独自製法で開発したステインリムーバーやモールドクリーナーなどをラインナップに加えるなど、品質、伝統、革新をおこなうシューケアブランドとして、M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツは日々進化し続けています。M.モゥブレィプレステージは上質な天然成分を使用したM.モゥブレィの最高級レザークリームブランドです。