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意外と知らない?防水スプレーの基本


気温も少しずつ上がってまいりました。
来週は雨の予報も出ているので備えをしておきたいですね。

さて、今回は意外と知られていない防水スプレーの正しい使い方をお伝えしていきます!



防水スプレーはいきなり吹き付けない


さっと吹き付けるだけで水を弾いてくれる防水スプレーではありますが、
その効果を最大限発揮するために、正しい使い方を知る必要があります。

防水スプレーは、革靴などにいきなり吹き付けてはいけません。
それは、スプレーをする対象物の表面にホコリなどがあると、水を弾く成分が上手く定着しないからです。

革靴の場合は、まず、ブラッシングでホコリを落とします。


これで、防水スプレーの成分を効率良く、革に定着させることができます。
面倒と思われるかもしれませんが、スプレー前のブラッシングは忘れずに行ってください。

防水スプレーは振る?振らない?


それでは、防水スプレーを靴に吹き付けていきます。


今回使用するのは、撥水・防水スプレー、M.MOWBRAY プロテクターアルファです。

プロテクターアルファはフッ素系樹脂タイプの防水スプレーです。
フッ素系樹脂タイプのスプレーは、素材が持つ通気性を損なうことがないので、革靴との相性が良いです。

また、皮革製品以外にも、合成皮革や布地など幅広い素材に使うことができます。(爬虫類皮革など、一部使用できない素材もあります)

さて、スプレーを使うとなると、反射的に容器を振ってしまうかもしれません。
しかし、プロテクターアルファは使用前に振る必要がありません。



使用前に振るか、振らないかは、使われているガスの種類で決まります。
プロテクターアルファに使われているガスは、「炭酸ガス」と呼ばれるものです。

炭酸ガスは水を弾くための成分とすでに混ざり合った状態のため、吹き付ける前に振る必要がありません。


パッケージの注意書きにも、このように記載されています。
一方、防水スプレーには、炭酸ガスではなく「LPガス」が使われているものもあります。

LPガスを使った防水スプレーの場合は、使用前に容器をしっかり振ります。
「スプレー=必ず振ってから使う」というわけではありませんの。パッケージの注意書きを良く読んでから、お使いいただくと安心です。

至近距離でスプレーしない


スプレーをする際、噴射の仕方は意識されないかもしれませんが、ここが最大のポイントです。
対象物に対して、至近距離で吹き付けてはいけません。
成分が靴全体に均一に付着しないだけでなく、染みや色落ちが発生するリスクが高まってしまいます。


スプレーと対象物の距離の目安は、約50cmです。
この距離を開けて、全体に満遍なくスプレーしてください。

これで、防水スプレーの成分が均一に革靴に付着します。
その後、成分を定着させるために、最低でも30分ほど時間をおいて乾燥させます。
スプレーをしてすぐに着用すると、十分な効果が望めません。

防水スプレーを使うタイミングは?


最後に、防水スプレーの効果を確認します。
スプレーをしてから、30分経過した靴に水をかけます。



水はコロコロと球状になり、しっかり弾かれています。

その後、5分ほど置いてみた状態がこちらです。


水滴の跡は残っておらず、シミもできていません。これなら、雨のなかでも安心して革靴を履くことができますね。

なお、吹き付けたプロテクターアルファの効果は、雨に降られていなくても時間の経過とともに低下していきます。

ですので、雨が降りそうなタイミングでピンポイントで使っていただく方法がおススメです。

お出かけになる30分前までにはスプレーをしておく必要がありますが、前日の夜にスプレーしておいても問題ありません。

防水スプレーの正しい使い方


防水スプレーの正しい使い方をまとめます。

・使用する前に、ブラッシングでホコリを落とす
・炭酸ガスを使っているなら、振らずに使う。LPガス式なら、振ってから使う

・至近距離でスプレーしない。20cmを目安に距離をとって、全体に満遍なくスプレーする
・使用、着用する30分前までにはスプレーしておく


このポイントを押さえていただければ、スプレーの効果を最大限発揮することが可能です。


防水スプレーは、大切な靴や鞄、お洋服などを守ってくれる心強いアイテムです。ぜひお試しください!


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