雨などの気にせず履ける全天候対応の「靴」はどんなシーズンでも頼りになる一足になりますよね。
今日はそんな全天候対応の靴に採用されることが多い素材、
「ポリッシュドバインダーカーフ」のお手入れについてご紹介していきます!
ポリッシュドバインダーカーフとは…
・イギリスの代表的な老舗ブランド、Church’s(チャーチ)が独自に開発した素材
・カーフレザーの表面に特殊な樹脂加工が施してあり、通常のカーフよりも光沢感がある
・傷や汚れが付きにくく、雨にも簡単には負けない
上記のような特長を持つバインダーカーフは、
通常のスムースレザーやコードバン等とは違った独特の味わいがあります。
そして、なにより傷や汚れが付きにくく、雨にも比較的強い点から
ポリッシュドバインダーカーフを使用した靴は非常に人気が高いです!
ポリッシュドバインダーカーフのデメリットはあるの?
しかし、そんな質実剛健なポリッシュドバインダーカーフでも
履いている方からお問い合わせ頂く事の多い悩みもあります。
それが『擦れ』です。
革の表面に特殊な加工がされていることで削れたり、ガリっと深く入るような傷は付きにくいのですが、上記の写真のような擦れた跡は意外にも手ごわく、目立ちにくくするのが難しい場合があります。
ポリッシュドバインダーカーフに適したクリーム
この『擦れ』を目立ちにくくするために出来る事はないのか。
今日はその問題を解決するためのクリームご紹介します。
実際に試してみる靴は先ほどの写真のこちら。
おすすめするクリームはこちらです。
M.MOWBRAY コードバンクリームレノベーター全7色
商品名にコードバンとあるため、ついついコードバンにしか使えなのかと思ってしまうのですが、ポリッシュドバインダーカーフのような表面をコーティングされた靴との相性も抜群です。
その理由はこのクリームの特長にあります。
M.MOWBRAY コードバンクリームレノベーターの特長
①特殊なカラーワックス配合により色を鮮やかに蘇らせて補色
②保革(栄養)効果と美しい光沢感
③油分が多い(水分が少ない)
④粘度が高く、少し硬め
ポリッシュドバインダーカーフ
粘度が高いことにより、革に色付着しやすい性質を持っているので
ツルツルとした色が浸透しにくいポリッシュドバインダーカーフに対してもしっかりと色を付けていく事ができます。
また、コードバンクリームレノベーターが出す美しい光沢感は
ポリッシュドバインダーカーフが持つツヤ感を損ないません。
それでは、実際に使ってみましょう。
汚れ落としをしたのちにコードバンクリームレノベーターを塗布していきます。
水分が少なく、固めなクリームですので、
塗布する際にはペネトレイトブラシを使用することで塗り広げやすくなります。
塗布後はブラッシング&乾拭きをします。
※汚れ落としやブラッシング、乾拭きなどの流れについては下記の記事をご覧ください。
【塗りすぎはダメだよ」と教えてくれる革靴用クリーナー】
【今さら聞けない“靴磨きの手順”】
気になっていた『擦れ』は綺麗に目立たなくなりました。
ポリッシュドバインダーカーフの光沢感も問題無く仕上がりました。
ツヤっと手入れする前よりも断然キレイです。
革への着色のしやすさ、美しい光沢感を演出するコードバンクリームレノベーター、ぜひ使ってみて下さい。