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革靴に生えたカビの落とし方|モールドクリーナーの使い方って?


本格的に始まった梅雨シーズン。
この時期には、

「大切な革靴にカビを生やしたくない」
「箱から出した革靴にカビが生えていた…」


など、「革靴 × カビ」に関するお悩みが我々のもとに多く寄せられます。

このときにオススメなのが「モールドクリーナー」を使用したカビ除去クリーニングです。
今回のブログでは、

・なぜ、モールドクリーナーがカビ対策にオススメなのか
・カビの生えた革靴はどう洗えば良いのか

をご紹介いたします。

モールドクリーナーがオススメな理由


モールドクリーナーシリーズの主成分は「有機ヨード」です。
この「有機ヨード」は海藻由来の天然成分で、

・カビの細胞膜を壊し、除菌する
・うがい薬や医療用の消毒剤としても使われているほど優しい
(=皮革製品にも気軽に使いやすい)


という性質を持ちます。

つまり、

「カビに厳しく革に優しい」

というのがモールドクリーナーシリーズの最大の特長。

そのため、

・革の色落ちリスクがある
・除菌のみで、再発のリスクが高くなってしまう


等が考えられる「アルコール」や「強アルカリ性」よりも、
さらに安心してお使いいただけるアイテムとしてオススメなんです。

用意するアイテム


・M.MOWBRAY プレステージ モールドクリーナー
・M.MOWBRAY プレステージ モールドクリーナーシート
・マスク/手袋

革靴に生えてしまったカビを落とすために必要なアイテムはコチラです。


カビ除去の手順一覧


① 生えてしまったカビの除去
② 再発防止のミストをかける
③ 乾燥、仕上げ

革靴に生えてしまったカビを落とすための手順は以上の3つです。
やり方を解説していきます!

※作業はカビの胞子を吸い込まないよう、マスクを付けて作業してください
※手に直接触れるのが不安な方は、手袋を付けての作業を推奨しています

① 生えてしまったカビの除去


まずは生えてしまったカビを拭き取り、除去します。

「モールドクリーナーシート」は「有機ヨード」を染み込ませ、生えてしまったカビを除去するための専用シートです。

シートは使い捨てタイプのため、拭き終わったものからカビが移るのを防ぎやすいです。そのため衛生的で、初めてのカビ処理でも安心して行っていただけます。


この際

・力を入れてこする
・ゴシゴシとシートで革を拭き上げる


カビを落とそうと上記のようなことをしてしまうと、摩擦により革を傷めてしまう場合があります。撫でるように優しく拭き上げるのも、大切なポイントです。

片足あたり1~2枚程度を使用して拭き取り終わったら次の工程にうつります。
(靴の大きさやカビの状態映え具合にもより、使用枚数には差異が生じます。)

※シートが届かない部分は、カビの胞子をブラシでかき出してください。

② 再発防止のミストをかける

※画像はイメージです


発生してしまったカビの除去が終わったら、カビの再発を防ぐために「モールドクリーナー」をかけます。

シートだけでも十分にカビ除去/予防はできますが、
追加で「モールドクリーナー」を吹きかけておくことで、

・靴底(=ソール)
・靴の中、インソール


等の湿気が溜まりやすく、カビの生えやすい部分までしっかりと再発を予防することができます。

※画像はイメージです


20~30cmほど離して2~3回ほどプッシュすればOKです。
この際、

革表面に近づけて思い切り噴射すると、シミやムラになってしまう場合もあります。少量ずつ、靴からよく離してミストをかけるのがオススメです。

③ 乾燥、仕上げ


ミストを靴表面、中、靴底までかけ終わったら、半日~5日ほど乾燥させます。
この際に重要なのが「靴を立てかけて乾燥させる」という点。

靴底を地面につけてしまうと「湿気」「カビ」が間に挟まれてしまい、うまくカビが除去できない場合があります。靴を立てかけ、靴底の通気性を保つことでカビの再発リスクを軽減することができます。


指で触れて湿り気がないのを確認したら、靴クリームを使って仕上げをおこないます。

シートによる拭き取りや、乾燥により革に必要な「油分」「水分」が抜けてしまっている可能性もあります。しっかりと栄養補給をして磨き上げると、靴の寿命をさらに伸ばすことができます。


この際のポイントは

「ベタつきのすくないクリームを使う」
「表面に靴クリームが残り、ベタつくのを避ける」


以上の2つにあります。

「油分」の多すぎるクリームを使ったり、ブラッシングやから拭きが不十分だったりすると、靴表面がベタついてしまいます。ベタつきは「ホコリ」「カビの胞子」等、再発のリスクを高める間接的な原因にもなってしまいます。

ゆえに、これらには注意して仕上げるのがオススメです。

落としても落としてもカビが生える…?


「モールドクリーナーを使ったけど、再度カビが生えた」
「落としても落としてもカビが再発してしまう」


という場合は、

・下駄箱/靴棚/シューズクローク
・靴を保管している箱


等の場所も「モールドクリーナー」をつかってカビ予防を行ってみてください。
特に「下駄箱」や「靴を保管する箱」は

・閉め切っているので湿度が溜まりやすい
・ホコリが溜まっても気が付きにくい


と、カビの温床となりやすい特長が揃っています。
定期的に見直して「モールドクリーナー」をかけるのも効果的といえます。


また、

・靴が元々持つ、または塗ったクリームのロウ分が浮いてしまっている
・雨濡れや水濡れによる「塩浮き」


等、革靴に白く粉が吹いてしまうときは、カビ以外の可能性も十分に考えられます。


・ご自身では判断がつかない場合
・カビ処理をご自身でおこなうのが不安な場合


は、全国に9店舗あるM.MOWBRAYの直営店舗にお問い合わせいただくのがオススメです。

・FANS.
 ├ 浅草、新橋、新宿
・シューケアマイスター工房
 ├ 日本橋、銀座、二子玉川、横浜、大阪、京都

これらの店舗であれば「症状の判断」「クリーニング作業」等のサービスを、

・税込 5,500円~
・1週間~


上記の価格/納期にてご利用いただけます(※)。
専門知識を持ったスタッフが、カビ除去の方法から予防まで、直接レクチャーすることも可能です。そのため、革靴のお手入れに不慣れな方でも安心してご利用いただけます!

※ 価格/納期は靴の状態/サイズにより変化する場合がございます。


手順は動画でも


「実際の作業シーンをもっと詳しく見たい」

という方は、M.MOWBRAY公式チャンネルをご覧頂くのもオススメです。
M.MOWBRAY テクニカルアドバイザーの「斗谷 諒」氏が、カビ除去や予防の方法を徹底レクチャーしています!

本格的な梅雨シーズンに備えて、こちらもぜひチェックしてみてください!

M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツはプロのシューファクトリーやシューブランド、靴愛好家の方々から数多くの支持を得ているシューケア(靴手入れ)のトップブランドです。 M.モゥブレィブランドの代表的な商品であるデリケートクリーム、アニリンカーフクリーム、シュークリーム等はイタリアにおける皮革タンナーや靴メーカーの聖地の一つであるトスカーナ州の古いファクトリーで作られています。 製造は大型の機械で大量生産が主流の現代では珍しい、熟練の職人による頑固なまでのハンドメイド的製法を堅持して、欧州の靴クリーム作りの伝統と品質を現代に受け継がれています。また、プロユースで評価が高かった皮革用石鹸、ソール用クリーム、コバ用クリームなどを一般商品化し、さらに日本のファクトリーにて独自製法で開発したステインリムーバーやモールドクリーナーなどをラインナップに加えるなど、品質、伝統、革新をおこなうシューケアブランドとして、M.モゥブレィブランドのシューケアプロダクツは日々進化し続けています。M.モゥブレィプレステージは上質な天然成分を使用したM.モゥブレィの最高級レザークリームブランドです。