多くのお客様よりご要望がある「革靴のヒビ割れ(クラック)」の防ぎ方。
○ 乾燥
○ 硬化
○ 劣化
など、さまざまな原因によって起こってしまう革靴のヒビ割れ。
「必ず防ぐ」のは素材や年数、履き方によっては至難の業です…。
しかし、すこしでもリスクを軽減するための方法がいくつか存在します。
今回は、ヒビ割れを防ぐためのポイントをご紹介いたします。
ヒビ割れを防ぐためのポイント
① シュートリー(シューキーパー)
② 濡れてしまったときの対処法
③ クリームを塗る量
ヒビ割れを防ぐには、以上のポイントが重要です。
各ポイントを詳しく解説していきます。
① シュートリー(シューキーパー)
まずはシュートリー(シューキーパー)。
革靴におけるハンガーの役割を担うアイテムで、
履かない間は画像のように靴中に入れておくことで型崩れを防ぎます。
この際、内側から適度な圧力をかけ、シワがピンと張った状態にしておくことで、ヒビ割れを防ぎやすくなります。
革靴のシワは、何もせず放置してしまうことで、どんどん深くなってしまいます。
履いていない間は、屈曲部分のシワをピンと伸ばしておくのが何より重要です。
また、シュートリーでシワを伸ばすためには、
「なんとなく入るもの」ではなく、
「革靴にきっちり形の合ったもの」を選ぶ必要があります。
選び方に関しては下記ブログにて解説しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
② 濡れてしまったときの対処法
ヒビ割れのリスクが高まる原因のひとつが雨をはじめとする水濡れ。
革靴が雨や水に濡れた後、乾くタイミングは危険が潜んでいます。
水分が革から出ていくと、同時に革の中の油分が抜けます。
これらの成分が抜けた革はカチカチの硬い状態になってしまいます。
硬化してしまった状態の革靴を放置し、履き続けてしまうと、
屈曲部分を中心に、ヒビ割れが起こる可能性が高くなります。
靴が雨に濡れてしまって乾燥しきったら、再び履く前に
○デリケートクリーム
○乳化性クリーム
を使い、しっかりと栄養補給を行ってください。
クリームが入ることによって革が本来の柔軟性を取り戻し、
再度履いた際に起きがちなヒビ割れのリスクを軽減できます。
シミ、塩浮きなどの症状が出てしまった場合の対処法は、下記よりご覧いただけます。
③ クリームを塗る量
以外に盲点な原因が「クリームの塗りすぎ」です。
前述の通り「靴クリーム」は革に必要な栄養分を与えてくれますが、
良かれと思ってクリームを塗り重ねすぎると、
○古いクリームが硬化する
○前に塗ったクリームが邪魔して、新しいクリームの栄養分が浸透しない
などの問題につながってしまい、
「クリームを塗っているはずなのに、ヒビ割れが起きてしまう」という状態になってしまいます。
○ 新しいクリームを塗る前に、汚れ落としを行う
○ クリームを適量に抑え、極端に塗り重ねすぎない
基本ではありますが、まずはこれらをしっかりと抑えるのがオススメです。
大切な一足を長く履くために
いかがだったでしょうか?
① シュートリー(シューキーパー)
② 濡れてしまったときの対処法
③ クリームを塗る量
3つを抑えておくと、大切な一足のヒビ割れを防ぎやすくなります。
「全部やりきるのは大変」という方は、どれかひとつ、できそうなものからトライするのもオススメですよ。
ぜひお試しください!
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※当記事は2021.2.26 公開の「革靴のクラックを防ぐには。」を再編集したものとなります。