8月も半ば、台風のシーズンですね。
革靴を愛用している方にとって、台風シーズンはカビに注意しなければいけないシーズンです。
そこで、今回のブログでは、革靴のカビ予防策についてお伝えいたします。
靴にはカビが生えやすい?
下駄箱や靴箱にしまっていた靴を久しぶりに出したら、カビが生えていた。
こんな経験がある方は、多いと思います。
なぜ、靴にはカビが生えやすいのでしょうか?
それは他の身に着けるものに比べて、汚れやすく、湿気がたまりやすいからです。
たとえ新品の革靴であっても、丸一日履けば、表面には汚れが付着し、内側からはコップ一杯ほどの汗を吸い込んでいます。
カビは汚れと湿気を好みます。
ですので、パッと見は綺麗でも、そんな状態の靴をそのまま下駄箱に入れてしまえばカビの餌食になってしまうのです。
今すぐできる靴のカビ対策
靴に付着した汚れと、たまった湿気の影響で、靴にはカビが生えやすくなってしまいます。
ということは、カビを発生しにくくするには、汚れを落とし、湿気を除去すれば良いのです。
そこで、今すぐできる3つのカビ対策をご紹介します。
1.靴の汚れを落とす
2.靴の中を除湿する
3.靴を保管している場所の空気を入れ替える
それでは、3つの対策を順番に確認していきましょう。
1.靴の汚れを落とす
1つ目のカビ対策は、靴の汚れを落とすことです。
汚れ(主にホコリ)を除去するには専用のブラシがお勧めなのですが、もしブラシがなければ布での乾拭きでもOKです。
汚れ落としにブラシをお勧めするのは、細かな部分の汚れをかき出すことができるからです。
表面がツルっとした革靴、布やメッシュ素材のスニーカーであれば、汚れ落としには馬毛ブラシを使います。
馬の毛は柔らかく密度が高いため、細かな部分の汚れを払いやすいです。
弊社で取り扱っているSANOHATAブラシ 馬毛(下の画像、向かって右)は、耐久性と取り回しやすさに優れたブラシで、私の一押しです。
スエードなど起毛皮革の靴であれば、専用の真ちゅうブラシを使います。
起毛皮革は、その根元に汚れがたまりやすい素材です。
そのため汚れをかき出すには、真ちゅうのような硬すぎない金属ブラシをお勧めします。
SADDLE UP スエードブラシ(下の画像、向かって左)は、真ちゅうブラシのなかでも柔らかいもので、幅広い起毛皮革に対応できます。
一日履いた靴には、思った以上に汚れが付着しているものです。
素材に適したブラシでの汚れ落としを靴を脱いだあとの習慣にしていただければ、それだけでもカビの発生リスクを下げることができます。
2.靴の中を除湿する
2つ目のカビ対策は、靴の中を除湿することです。
一日中履いた靴は、およそコップ一杯分の汗を吸っています。(すべてが靴にダイレクトに吸収されているわけではなく、靴下も汗を吸ってくれています)
その汗による余計な水分を抜くには、どうしても時間が必要です。
ですので、一日履いた靴は続けて履かずに、休ませる時間をつくってあげてください。
これは、靴の中を十分に除湿するために一番大切なことです。
そして、靴の中を効率良く除湿するには、専用アイテムの活用もお勧めです。
向かって左から
こちらは、弊社で取り扱っている天然の木材チップを使った除湿乾燥剤です。
ヒノキドライは長野県天然木曽ヒノキを、シダードライは天然のアメリカ杉を使っています。
脱いだあとの靴にヒノキドライやシダードライを入れておけば、何も入れていない状態よりも効率よく除湿できます。
ヒノキやシダーには、良い香りがついているので、靴のニオイ対策になるのも嬉しいところです。
3.靴を保管している場所の空気を入れ替える
3つ目のカビ対策は、靴を保管している場所の空気を入れ替えることです。
下駄箱や靴箱の中では、空気が循環しにくいため、湿気がこもりやすくなります。
そこで、定期的に空気を入れ替えてあげる方法が有効です。
たまに靴箱から出して、靴を外気にあてる。下駄箱の扉を開けて、扇風機や送風機で風を送る。これだけでも靴を保管している環境の空気を入れ替え、湿度を下げることができます。このとき、汚れ落としのブラッシングも合わせて行うとベストです。
もしカビが生えてしまったら、専用アイテムを
3つの対策を忘れてしまって、もしカビが生えてしまったら。
そんなときには、カビの除去が必要です。
モールドクリーナーはカビの菌を抑制する力があり、除去と同時にカビの再発予防ができます。
カビが生えてしまった靴は、シートタイプで目に見えるカビを直接拭き取ってから、モールドクリーナーを全体に吹き付けます。
詳しい使用方法はこちらのブログで解説していますので、ぜひ、ご覧ください。
長く愛用するために
今回ご紹介した3つのカビ対策は、カビの発生リスクを下げるだけでなく、靴のコンディションを維持してくれるものでもあります。大切な靴を長く愛用するためにも、ぜひ実践していただければと思います。