超ベストセラーでロングセラー商品でもあるM.モゥブレィ・デリケートクリーム。
その息の長い人気の秘密を探ります!
画期的だったゼリー状のレザークリーム!
今でこそレザー製品用の保革用品としてデリケートクリームは一般的になりましたが、四十年程前に初めて輸入された時は、ゼリー状でとろ~っとした甘い香りのクリームの存在を知る人は皆無でした。
皮革への浸透性と伸び、そして乾拭きした後の仕上がりの感触は他のクリームでは得られないもの。
シューズ、ブーツ、バッグ、ベルト、ジャケット等にも使えるという幅広さ。
素材もヌメ革、カーフ、シープ、ピッグ、ペッカリー、オーストリッチと多種のレザーに対応という汎用性の高さ。
さらに当時は英国王室御用達という高級感も相まって、またたく間に大ベストセラー商品となりました。
天然皮革の美しさを最大限に演出する!
特長は
①シミやムラになりにくい→油分が少ない。
②色落ちしにくい→中性である。
③衣服に付着しにくい→ロウ分が少ない。
④素材の良さを引き立たせる→厚塗りにならない・・・等々。
デリケートクリームは、塗るだけで皮革素材の良さを引き立たせ、天然皮革の美しさを演出してくれる基本中の基本の皮革用クリーム。
「天然皮革のもつ素材の美しさを最大限に表現させる。」
これはR&Dが推奨するレザーケアの根幹をなすもので、M.モゥブレィ・デリケートクリームはその品質と伝統を受け継いだ王道のクリームです。
「M.MOWBRAY デリケートクリーム」、4つの魅力
① 伸びの良さ
② 浸透性、ムラやシミになりにくい
③ 革の質感を損なわず、さらっとした仕上がり
④ 他の靴クリームとも併用できる
「デリケートクリーム」の持つ魅力は、大まかに以上の4つです!
各魅力について、順番に解説していきます。
① 伸びの良さ
「デリケートクリーム」は他のクリームに比べて「水分」を豊富に含んでいるため、柔らかく、とろっとした質感が特長。
取る量はすくなくても、簡単に靴やバッグ全体に塗り伸ばせます。
これによりクリームの塗りすぎを防止できるほか、靴磨きやレザーケアをはじめたばかりの方でも、「伸びが良く、まんべんなく塗り込めるため取り扱いやすい」というメリットがあります。
② 浸透性、ムラやシミになりにくい
「水分」を豊富に含んでいる「デリケートクリーム」は、「クリームの伸び」だけでなく「革への浸透性」も抜群。
画像のように乾燥し、色あせてしまった革でも、まんべんなく塗り込むと、状態を改善させることができます。
(※画像は後述の方法で、色付きの靴クリームを併用しています。)
また、通常のクリームに含まれている
「ロウ(ツヤを出すための成分)」
「油分(油脂)」
をほとんど含んでいないため、これらの成分がムラになり、シミになるのを防ぎやすくなります。
そのため、
○淡い色の革
○ソフトで吸い込みの良い素材
○革が乾燥し、吸い込みが強い状態もの
でも安心してお使いいただけます。
③ 革の質感を損なわず、さらっとした仕上がり
「ロウ(ツヤを出すための成分)」
をほとんど含んでいない「デリケートクリーム」は、革が持つ自然な表情で仕上げるのが得意なクリームです。
強い光沢こそ出ませんが、
「革の経年変化(エイジング)を愉しみたい」
「自然な風合いで、光沢(ツヤ)は控えめに仕上げたい」
という方にもおすすめです。
(光沢を出す方法は④で紹介しています。)
また、「ロウ分」「油分」は控えめに、「水分」をたっぷりと含んでいることから、他のクリームと比較するとベタつきを抑えやすいのも特長のひとつ。
ハンドバッグ、お財布、名刺入れなど、素手で触ることの多い革製品にも、安心して使えます。
④ 他の靴クリームとも併用できる
「デリケートクリーム」は単体でも使えますが、
「単体で使うより多く光沢を出したい」
「水分をたっぷり与えた上で、補色もしたい」
という方は「色付き」「光沢の出やすい」特長を持つ、別の「靴クリーム」との併用がオススメです。
やり方は、ホコリ落としや汚れ落としを終わらせたあと、
①デリケートクリームを全体に塗る
②豚毛ブラシでかるくブラッシングする
③使用したい色付きの靴クリームを塗る
③豚毛ブラシでブラッシング、から拭きして仕上げ
以上の手順を行えばOKです!
通常の「靴クリーム」を塗り込む前に「デリケートクリーム」を下地的に塗り込むことで、
・革の繊維がほぐれて「靴クリーム」の乗りがよくなる
・乾燥により過度に「靴クリーム」が浸透し、シミやムラになるのを防ぎやすくなる
などのメリットも。
「靴クリーム」を単体で使用するよりも、より良く栄養分を浸透できるため、革のコンディションもアップし、靴が長持ちします!
いかがだったでしょうか?
靴磨きをはじめたばかりの方からすでに慣れ親しんでいる方まで、幅広い方々に愛されている「デリケートクリーム」。
今後のお手入れのご参考になれば幸いです。