「実は水性クリーナーでないと本当のお手入れはできない」と言っても過言ではない。革靴の汚れ落し(靴用クリーナー)はどのような目的、効果があるのでしょうか!?
英国から届いた時は、さすがにびっくり!
昔の話ですが、イギリスからメーカー担当者が来日した時のこと。「日本ではなぜステインリムーバーを販売していないんだ!?」という疑問を投げかけられた。「ツヤ出しのロウが配合されていて、汚れも落ちるので、日本では中性クリーナーが一般的です・・。」苦しい説明をしたが、頑固な英国人は「これは靴クリーム、クリーナーは水性タイプが一番」とばっさり!
革靴の「汚れ」とは、泥やほこりだけではなく、皮革に残っている古いクリームやワックス、革靴に入り込んだ汗(塩分)も含めた「汚れ」である。そこで必要になってくるのが、水性クリーナー「M.モゥブレィ・ステインリムーバー」なのです。
使ってさらに驚いたその洗浄力と優しさ!
ステインリムーバーの第一印象「ビンはカッコ良いけど、革にはあまり良くなさそうだなぁ。」でも使ってみると、そのイメージが一掃。洗浄力が高いのに革にダメージが無い!むしろ良い感じになっている。
M.モゥブレィ・ステインリムーバーは、その後日本の工場で改良が重ねられよりマイルドで使いやすく
なった。軽く拭くだけで水分がしみ込んで、古いクリームを浮き立たせる。浮いてきた汚れ、塩分等を洗浄成分がしっかりとキャッチ。通気性、靴クリームの浸透性も向上。靴みがきには欠かせない存在だと気づいた瞬間から、このクリーナーの虜になってしまった。
M.MOWBRAY ステインリムーバーの使い方
いちばん大切なポイントは、ステインリムーバーを「一度に取る量を控えめにする」という点です。
汚れをしっかり落とそうとするあまり、つい多く液量を取ってしまう方も居るかもしれません。しかし、あまりに多くの量を取り、革に塗ってしまうとそれだけ多くの量が染み込んでしまいます。
一度拭いただけでほとんどの汚れを落とし切ることは難しいです。
そのため、一度あたりに取る量は、
「指が湿る程度」
「5円玉くらい」
にとどめるのがオススメ。
多少時間はかかってしまいますが、少量ずつ、複数回に分けて靴全体を拭き上げることで、より安全に靴の汚れ落としをできます。
また、ステインリムーバーを取った後に「水分量を調節する」のもオススメです。
「指の腹」や「別のきれいなクロス(布)」を使い、絞るように水分量を抑えることで、革への染み込みや過度な浸透を防ぎやすくなります。
シミになりづらい場所から試す
2つ目のポイントは「シミになりづらい場所から試す」こと。
革靴には靴の形を保つための「芯材」と呼ばれるパーツが入っています。
この「芯材」は、主に「カカト」や「つま先」といった部分に入っていることが多く、他の「甲」をはじめとする場所に比べて、すこしだけ液体が染み込みにくくなっています。
そのため、まずはこれらの部分にステインリムーバーを使いテストをおこなうことで、シミになってしまうリスクを防ぎやすくなります。
特に「カカト」の内側は比較的目立ちづらい部分なので、染み込み具合をテストをするのにもオススメです。
「ステインリムーバーが染み込みすぎて色が変わるのが怖い」
「一度汚れの落ち具合や、革の変化を確認したい」
という場合は、べろ(=シュータン)部分でお試しいただくのもオススメです。
③ 強くこすり過ぎない
最後のポイントは「強くこすり過ぎない」こと。
手早く汚れを落とそうと、力を入れて革をこすってしまうと、表面を荒らして傷めてしまう原因になります。特に画像のように色の薄い状態の革であれば、黒ずみが残ってしまったり、局所的に質感が変化してしまう可能性も…。
すこし頑固な汚れや、古いクリームが多く残っているような場合こそ、
・力を入れず、撫でるようにやさしく拭き取る
・1~2度で落ちない場合は、複数回に分けながら時間を掛けて作業する
を意識して汚れ落としをおこなうことが重要です。
適量をまとめて取るのにピッタリなアイテム
その名の通り「ステインリムーバー」に「ポンプ」のヘッドがついたアイテム。
一見そのメリットは感じづらいですが、
「1プッシュで適量が取れる」
「ボトルを傾けることなく、布を巻いている手を動かすだけで済む」
と、一度使うと手放せなくなってしまう魅力が詰まっているんです。
・お休みのときに沢山の靴をまとめて磨く
・久しぶりに出した靴の汚れをしっかりと落としたい
・古靴を買って念入りにクリーナーを掛けたい
なんてタイミングにはピッタリのアイテムなんです!
気になった方は、
① 一度に取る量を控えめにする
② シミになりづらい場所から試す
③ 強くこすり過ぎない
の3つのポイントを抑えて、一緒にお試しくださいませ!